奥三河・神野山周辺の4座、里山歩き(2021.4.24)
本日も愛知県は奥三河の山へ。御園(みその)富士、神野山、小岩岳、大岩岳の4座を巡ります。
同じ愛知県でも自宅からおよそ100km、ところどころ峠のような細い道を走る2時間40分のロングドライブは、近頃では辛いお年頃となってきました。

登山口のある御園地区の真地集落にある熊野神社前に停車。
出発点は写真の建物(簡易水道施設)の右の細い道。まずは近くの熊野神社にお参りをしてから、9時50分頃に出発です。

間伐され、陽の光が届く杉林の登山道を登ること15分・・・

望月峠に到着。舗装はされていないものの立派な林道。

御園富士・神野山と小岩岳・大岩岳は、この望月峠が起点となっているので、まずは御園富士、神野山方面に向かいます。
すぐ左、看板のある笹藪が山の取り付きですが、道を挟んだ正面にも登山道があるので、まずはそちらへ。
2分程歩くと祠がありました。

この祠には望月義勝という戦国武将が祀られております。
望月義勝は武田信玄の弟信繁の三男で、長篠合戦で織田軍に敗れこの地に逃れたものの落武者狩りに合い自害。後にこの地で赤痢が流行ったのを「義勝の祟り」と恐れた村人たちが建てたのがこの祠だと言われており、先程の熊野神社には義勝の刀が奉納されているようです。
ちなみに、名前は望月義勝ではなく望月信永という節が有力。名前を間違えられてるなんて、ホントに祟りは収まっているんでしょうか・・・
望月峠に戻りいよいよ山中へ。笹藪の奥はすぐに杉林となり、しばらくはとても歩きやすい登山道。

取り付きから15分程で見えてきた電波塔、ここが御園富士。

正式名称は岩山らしいですが、御園富士のほうが通りがイイってもんです。見晴らしはありませんが・・・

御園富士の先はイキナリの激下り、なかなかヤバメの急勾配。

ロープはあるもののあまり役に立たんわ、浮き石も多いわ。
足の置き場を探り探りの下降、ストック出せば少しはラクになるかと思うものの、出さずじまいのままでなんとか完了。
結構ビビって、時間掛かっちゃいました。
斜面途中で振り返って1枚。写真では分かりづらいですが、反り返った壁のように見えておりました。

先行者がいたら注意が必要です
その後の登りはシンドイながらも坦々と・・・

ひと登りして神野山山頂。熊野神社からここまでちょうど1時間。雨量計があるのみで、こちらも展望ナシ。

さて、ここから望月峠まで戻るのですが・・・
神野山を歩かれる多くの方は、この近くに走る林道を目指して森の中を無理矢理下り、そのまま林道づたいで望月峠に戻るという手段を使っているようです。
自分も先人達と同じく実践ようか迷ったものの、やはり林道歩きよりも自然豊かな登山道歩きに軍配が上がり、そのまま来た道を戻ることに。
と・・・
しばらく歩くと比較的近くに林道が見え、しかもその辺りから林道に誘導するような赤テープが。

ふと頭の中で「登山道はこの先、さっき下りた御園富士の激登り返しだし・・・
ムムム、どうすんべ・・・林道に下りる斜面、ちこっと覗いてみっか」と。
お、下りられそう。

金網で覆われた斜面を慎重に下り・・・

下りちゃいました。

が・・・
林道歩きが嫌だとほざいていたくせに、結局ラクな道を選んでしまったことでムクムクと沸き立つ後悔の念。
後悔するなら下りなきゃいいのに・・・相変わらずのダメっぷりな自分。

「後悔の小径」
トボトボと林道を歩き、望月峠に到着。

熊野神社からは写真右寄りのちょっとくぼんだヤブみたいなところから上がって来ましたが、これから小岩岳に向かうため、左に直進します。
望月峠から10分弱で舗装路の分岐。ここも左に。帰りは右の方に下っていきます。

しばらくは、考え事をするには持って来いの長い林道歩き。

たまに抜けのいい場所あり。ずっと奥に見えるのは大鈴山(中央)と平山明神山。

望月峠から林道を歩き続けること40分、考える事もなくなったあたりで鉄塔の巡視路が登場。ここが小岩岳への取り付きとなります。

鉄塔を目指して・・・

鉄塔付近は見晴らしも良好。


たぶん茶臼山
鉄塔の近くには林業の作業場。



なんだかすごいワクワク感。コレはなかなかそそられます。
作業用モノレールがあるので、レール上を並行に登っていくと・・・

小岩岳到着。3座目も見晴らしなし。

長居せずにそのまま大岩岳へ。
こちらもソコソコ下ります。

ある程度下ると何か道のようなものがありますが、そちらへは行かずに・・・

この道、よく分かりません・・・
正面の細い尾根道を下っていきます。

しばらく進むと鉄塔のある広場に到着。大岩岳は鉄塔横の斜面を登っていく模様。

振り返ると林道。

先ほどずっと歩いてきた林道の終点がここで、つまりここまで車で乗り入れられるようです。
鉄塔から歩くこと10分程で、本日4座目の大岩岳に到着。やっぱり展望Nothing。

立派な名前ですが、なにが大岩なのかさっぱり分からず。麓から見たら大岩的な感じの山なんでしょうか。
大岩岳には山頂付近にもう一つのピークがあり、そちらの見晴らしは良いということなので、さっさと向かいます。
こちらは電波反射塔が2基も建っている小高い広場。


見晴らし上々、針葉樹と新緑と山桜が混ざり合った春らしい柔らかな色合いの山肌を眺めながら、ここで20分程休憩をとり・・・
大岩岳取り付きの鉄塔下まで戻ってきました。

正面が林道、細い尾根道が小岩岳へのルート
林道を歩けば難なく下山できるものの、また後悔の念に駆られないために、このあと小岩岳へと登り返して来た道を戻りました。
(ややこしい性格デス)
再び林道に合流した後、ずーっとそのまま下っていくと御園トンネル近くの県道74号線へと出ます。

トンネルとは反対方面へと下り続けて真地集落へ。ここまで来れば熊野神社へは5分かからずに到着。時刻は14時10分過ぎ。およそ4時間半の山歩きでした。

といっても、1時間半以上は林道歩きでしたが・・・
も一度、熊野神社にお参りをしてオサラバです。

真地集落の棚田に設置された太陽光パネル。寒村での見慣れた風景となってきましたが、少し寂しい風景でもあります。

<行程>
熊野神社(9:47)→望月峠(10:03)→
御園富士(10:21)→神野山(10:48)→
林道合流(11:02)→望月峠(11:16)→
小岩岳取付点(11:55)→小岩岳(12:06)→
大岩岳取付点(12:27)→大岩岳(12:37)→
電波反射塔前(12:41〜13:00)→
大岩岳取付点(13:05)→小岩岳(13:22)→
小岩岳取付点(13:30)→県道合流点(14:02)→
熊野神社(14:13)
同じ愛知県でも自宅からおよそ100km、ところどころ峠のような細い道を走る2時間40分のロングドライブは、近頃では辛いお年頃となってきました。

登山口のある御園地区の真地集落にある熊野神社前に停車。
出発点は写真の建物(簡易水道施設)の右の細い道。まずは近くの熊野神社にお参りをしてから、9時50分頃に出発です。

間伐され、陽の光が届く杉林の登山道を登ること15分・・・

望月峠に到着。舗装はされていないものの立派な林道。

御園富士・神野山と小岩岳・大岩岳は、この望月峠が起点となっているので、まずは御園富士、神野山方面に向かいます。
すぐ左、看板のある笹藪が山の取り付きですが、道を挟んだ正面にも登山道があるので、まずはそちらへ。
2分程歩くと祠がありました。

この祠には望月義勝という戦国武将が祀られております。
望月義勝は武田信玄の弟信繁の三男で、長篠合戦で織田軍に敗れこの地に逃れたものの落武者狩りに合い自害。後にこの地で赤痢が流行ったのを「義勝の祟り」と恐れた村人たちが建てたのがこの祠だと言われており、先程の熊野神社には義勝の刀が奉納されているようです。
ちなみに、名前は望月義勝ではなく望月信永という節が有力。名前を間違えられてるなんて、ホントに祟りは収まっているんでしょうか・・・
望月峠に戻りいよいよ山中へ。笹藪の奥はすぐに杉林となり、しばらくはとても歩きやすい登山道。

取り付きから15分程で見えてきた電波塔、ここが御園富士。

正式名称は岩山らしいですが、御園富士のほうが通りがイイってもんです。見晴らしはありませんが・・・

御園富士の先はイキナリの激下り、なかなかヤバメの急勾配。

ロープはあるもののあまり役に立たんわ、浮き石も多いわ。
足の置き場を探り探りの下降、ストック出せば少しはラクになるかと思うものの、出さずじまいのままでなんとか完了。
結構ビビって、時間掛かっちゃいました。
斜面途中で振り返って1枚。写真では分かりづらいですが、反り返った壁のように見えておりました。

先行者がいたら注意が必要です
その後の登りはシンドイながらも坦々と・・・

ひと登りして神野山山頂。熊野神社からここまでちょうど1時間。雨量計があるのみで、こちらも展望ナシ。

さて、ここから望月峠まで戻るのですが・・・
神野山を歩かれる多くの方は、この近くに走る林道を目指して森の中を無理矢理下り、そのまま林道づたいで望月峠に戻るという手段を使っているようです。
自分も先人達と同じく実践ようか迷ったものの、やはり林道歩きよりも自然豊かな登山道歩きに軍配が上がり、そのまま来た道を戻ることに。
と・・・
しばらく歩くと比較的近くに林道が見え、しかもその辺りから林道に誘導するような赤テープが。

ふと頭の中で「登山道はこの先、さっき下りた御園富士の激登り返しだし・・・
ムムム、どうすんべ・・・林道に下りる斜面、ちこっと覗いてみっか」と。
お、下りられそう。

金網で覆われた斜面を慎重に下り・・・

下りちゃいました。

が・・・
林道歩きが嫌だとほざいていたくせに、結局ラクな道を選んでしまったことでムクムクと沸き立つ後悔の念。
後悔するなら下りなきゃいいのに・・・相変わらずのダメっぷりな自分。

「後悔の小径」
トボトボと林道を歩き、望月峠に到着。

熊野神社からは写真右寄りのちょっとくぼんだヤブみたいなところから上がって来ましたが、これから小岩岳に向かうため、左に直進します。
望月峠から10分弱で舗装路の分岐。ここも左に。帰りは右の方に下っていきます。

しばらくは、考え事をするには持って来いの長い林道歩き。

たまに抜けのいい場所あり。ずっと奥に見えるのは大鈴山(中央)と平山明神山。

望月峠から林道を歩き続けること40分、考える事もなくなったあたりで鉄塔の巡視路が登場。ここが小岩岳への取り付きとなります。

鉄塔を目指して・・・

鉄塔付近は見晴らしも良好。


たぶん茶臼山
鉄塔の近くには林業の作業場。



なんだかすごいワクワク感。コレはなかなかそそられます。
作業用モノレールがあるので、レール上を並行に登っていくと・・・

小岩岳到着。3座目も見晴らしなし。

長居せずにそのまま大岩岳へ。
こちらもソコソコ下ります。

ある程度下ると何か道のようなものがありますが、そちらへは行かずに・・・

この道、よく分かりません・・・
正面の細い尾根道を下っていきます。

しばらく進むと鉄塔のある広場に到着。大岩岳は鉄塔横の斜面を登っていく模様。

振り返ると林道。

先ほどずっと歩いてきた林道の終点がここで、つまりここまで車で乗り入れられるようです。
鉄塔から歩くこと10分程で、本日4座目の大岩岳に到着。やっぱり展望Nothing。

立派な名前ですが、なにが大岩なのかさっぱり分からず。麓から見たら大岩的な感じの山なんでしょうか。
大岩岳には山頂付近にもう一つのピークがあり、そちらの見晴らしは良いということなので、さっさと向かいます。
こちらは電波反射塔が2基も建っている小高い広場。


見晴らし上々、針葉樹と新緑と山桜が混ざり合った春らしい柔らかな色合いの山肌を眺めながら、ここで20分程休憩をとり・・・
大岩岳取り付きの鉄塔下まで戻ってきました。

正面が林道、細い尾根道が小岩岳へのルート
林道を歩けば難なく下山できるものの、また後悔の念に駆られないために、このあと小岩岳へと登り返して来た道を戻りました。
(ややこしい性格デス)
再び林道に合流した後、ずーっとそのまま下っていくと御園トンネル近くの県道74号線へと出ます。

トンネルとは反対方面へと下り続けて真地集落へ。ここまで来れば熊野神社へは5分かからずに到着。時刻は14時10分過ぎ。およそ4時間半の山歩きでした。

といっても、1時間半以上は林道歩きでしたが・・・
も一度、熊野神社にお参りをしてオサラバです。

真地集落の棚田に設置された太陽光パネル。寒村での見慣れた風景となってきましたが、少し寂しい風景でもあります。

<行程>
熊野神社(9:47)→望月峠(10:03)→
御園富士(10:21)→神野山(10:48)→
林道合流(11:02)→望月峠(11:16)→
小岩岳取付点(11:55)→小岩岳(12:06)→
大岩岳取付点(12:27)→大岩岳(12:37)→
電波反射塔前(12:41〜13:00)→
大岩岳取付点(13:05)→小岩岳(13:22)→
小岩岳取付点(13:30)→県道合流点(14:02)→
熊野神社(14:13)
13年ぶりの鎌ヶ岳(2025.4.19)&、GWの猿投山(2025.4.27)
MAMMUT Sertig II Mid GTX 購入 & 猿投山。
体力測定的な本日の猿投山(2024.11.24)
宮路山と五井山へ(2024.9.23)
いつもの猿投山。(2024.9.16)
あいもかわらず猿投山。(2023.9.3)
MAMMUT Sertig II Mid GTX 購入 & 猿投山。
体力測定的な本日の猿投山(2024.11.24)
宮路山と五井山へ(2024.9.23)
いつもの猿投山。(2024.9.16)
あいもかわらず猿投山。(2023.9.3)