猿投山、武田道やら猿投七滝やら・・・(2021.3.20)
本日は豊田市の猿投山へ。特に登山の予定は立ててなかったのですが、たまたま早く目覚めてしまったので、急遽支度をして出陣いたします。
車を猿投神社の第2駐車場へ。はじめ登山口駐車場に停めるつもりが神社近くで道を間違えてしまい、新たに発見した次第。

何年も登っているのに、まったく知りませんでした・・・
こちらも相当数駐められますが、到着した9時にはすでに満車状態。相変わらずのド人気の山です。
いつもの御門杉から東の宮を経て山頂までは1時間半くらいですが、毎回それでは能もないので、本日は猿投神社から城ヶ峰コース、武田道を使って山頂へ。下りは赤猿峠から何となく周回する予定を立ててスタートします。
といっても、朝のトイレの中でテキトーに決めたので、ノープランに近いですが・・・
駐車場から猿投神社までは5分程。神社脇を歩き、とりあえず御門杉方面へ。
ガイドマップと出かける寸前にダウンロードしたスマホマップを見ながら、城ヶ崎コースの取り付きをウロウロと探すものの、イマイチ見つからず。
その付近にな〜んとなく踏み跡っぽい感じが漂う場所があったので(「模範展示」という、訳の分からぬ標識の近く)、エイヤっと飛び込むものの・・・

しばらく進むとただの藪に。

地図も何もなければド初っぱなから道迷いを起こしそうな荒れ地。ただ、ここを登れば尾根道に出るはずなので、何とか登れそうな場所からガサガサと斜面を進み・・・
尾根道、城ヶ崎コース(たぶん)に合流。いきなりワイルドなスタートを切りました。

しばらくはなだらかなヤセ尾根を進むものの徐々にきつくなる勾配、歩き始めの1時間ほどはなかなかにシンドイ道。
猿投の山では珍しい梯子も。

広沢城跡。相変わらず昔の人は凄いところに城を建てるもんだなんて関心して、看板手前に伸びていた右側の道へ。

10分程で違う尾根に合流。ここが武田道のようですがまともな道標は見当たらず。自分もピンときてません。

代わりに木の根っこのところに方向を示す小さな木が置いてありました。

この道、道標は少ないものの、迷わないよう所々に手書き道標が散りばめられていて、非常に助かります。
何度も出てくる足場の悪い道をひと登りすると・・・

南西方面が見渡せるイイ感じの展望ポイント。

平野が続く広々とした景色なので面白味には欠けるものの、ここで一息つけました。
道は一旦林道をまたぎ・・・

登山道の真ん中にある休憩所に着くと、ここで武田道は終了。御門杉からの道に合流します。

ここからは登山者がワンサカ。

てことでこの分岐を左、途中から登山者が少ないであろう西の宮方面へ。

日本武尊の双子の兄、大碓命(オオウスノミコト)が祀られている西の宮。以前も紹介しました。

参道は結構しんどく・・


社殿の奥にあるお墓(左上)にお参りしてから登山道へ。

見晴らしのいい御船石に到着、直進して東の宮へ向かいかけるのですが、歩いている途中スマホマップにて、御船石あたりから山頂に近いカエル石あたりにワープできる道があるのに気付いて引き返すことに。
(ノープラン)
御船石の横、ここから左に入り・・・

ひと登りして東の宮からのルートに合流、すぐ近くにカエル石。

お子様が記念撮影チュウ・・・
後は歩き慣れたルートで山頂へ。いつも通り、ごった返しております。

眺めはまずまず。本日の天気はこれから下り坂ですが、とりあえず晴れていて何より。

軽く昼食をとり下山開始、向かう先は北歩道合流点。

途中にあった展望ポイント。

横には、その展望を味わい深い風景画で説明。オオタカも飛んでいてホッコリですが、中央アルプスの同定はあやふや感アリ。

眺めのいい北歩道合流点に到着、道なりに左へと進み・・・

歩きやすく明るい尾根道を下り続けて赤猿峠へ。

クマ、こんな里山にもにいるんです。(以前からいるとは聞いてましたが)

ここから広沢川方面へ。下り続けると沢沿いの道に変わり・・・

その沢が徐々に大きくなるにつれ、登山道も林道だったかのような道幅に。

それにしても岩の隆起がスゴく、渓流を歩いているみたい。

振り返って・・・
小さな滝発見。周囲に看板もないので無名滝かと思っていたら「血洗いの滝」という名前が付いていました。
(もうちょっと下ったところに記してあります)

物騒な名前ですが、由来は西の宮に祀られている大碓命が毒蛇にかまれた際、傷口から流れた血をここで洗い流したことだそう。
結局毒が回って絶命してしまいましたが・・・
滝から数分歩けば林道のような登山道はここで終了。と・・・

看板には「道路崩壊のため通行止め云々」。歩いてきた道は、やはり昔はちゃんとした林道だったようです。
舗装路を少し進むとこんな標識。

下ったところに二ツ釜の滝。小さいながらもシンメトリーに近い美しさが。

ここから遊歩道がスタート。沿って歩くと滝巡りもできるのでここはオススメ。

千鳥の滝や・・・

乙女の滝。確かに清廉な流れは乙女のよう。

他に白霧の滝、白菊の滝を含め、遊歩道沿いには名前のある滝が5つあり、先程の血洗の滝、さらに武田道登山口から比較的近いところにある広沢大滝を入れて「猿投七滝」と言うそうです。
遊歩道終わりにこんな場所。球状花崗岩、菊石とも言われる岩が見られる場所。

花崗岩の岩の上アチコチに菊の花のような断面を見ることができ、国の天然物にも指定されているシロモノ。
この岩を見ながらオバチャンたちが少女のようにキャッキャとはしゃいでいたので早々に立ち去り・・・

林道出合(菊石・猿投七滝遊歩道入口)に到着。

中央奥から歩いてきました
当初は写真右側に伸びる林道を歩き、御門杉(いつもの登山口)に戻るつもりだったのを予定変更。あと一つの滝を見るため、武田道登山口方面に舵を切ります。
(ノープランサイコー!)※
退屈で長い林道歩きを経て・・・

ゴールもそろそろかと思ったところに広沢大滝の看板が。ガードレールの裂け目から下りていくと・・・

見事な滝。流れは速いものの、滝壺が小さくスマートに着水。イイ感じです。

七滝踏破に気をよくしながら武田道登山口に到着。後は猿投山方面に進むだけ。

林道を離れ左の脇道へ。猿投神社へと通じるウォーキングコースともなっているため、迷わずに進めます。


のどかさを実感させるいい道、いい景色。
途中にあった、猿投里山案内の看板。絶滅危惧種のギフチョウもいるんだとか。熊もいたりとか、名古屋から近いのにスゴイですよ・・・

車道に合流。そこから2分程で・・・

猿投神社の神門に到着。時刻は14時を少し回ったところ。軽く歩くつもりで出かけたつもりがよく歩いたなと、少しだけ満足感。

猿投山はガイドマップだけでは分からないルートが網の目のようにあるので、また思い立ったときに来ようかと思います。
ところで前回登った三ヶ根山で、道を歩いていると醤油ラーメンの匂いがすると書きましたが、実はこの日もラーメン臭がプンプン。
この臭いの元、つい数日前にようやく分かりました。

ヒサカキ。これです。
昔、自分が住んでいた地元岐阜県では「シャシャキ」とも呼んでいた榊に似たような木。3月から4月にかけて花が咲き、その花が独特な香りを放つそうです。
知ったのはNHKラジオの「山カフェ」(知ってます?)でたまたま取り上げられたからですが、お供えなどで慣れ親しんだはずの木なのに、こんな香りを放つとは知りませんでした。
いったいこの香りにどんな虫が寄ってくるのか・・・腹を減らしたオッサンぐらいでしょうか。
人によっては沢庵、ガス、死臭(!)という表現もあるようですが、これもまた春の山の香りなんですね。
※文中、(ノープランサイコー!)とのたまっておりますが、山は計画的に登りましょう・・・
<行程>
第二駐車場(9:16)→城ヶ峰取付モドキ(9:32)→
城ヶ峰コース合流(9:38)→広沢城跡(9:52)→
武田道合流(10:07)→林道出合(10:33)→
武田道分岐(10:42)→西の宮社殿(11:02)→
御船石(11:17)→カエル石(11:28)→
山頂(11:37〜11:52)→
北歩道分岐(12:06)→赤猿峠(12:24)→
林道合流点(12:43)→七滝遊歩道入口(13:08)→
広沢大滝(13:30)→武田道登山口(13:41)→
猿投神社(14:08)→第二駐車場(14:13)
車を猿投神社の第2駐車場へ。はじめ登山口駐車場に停めるつもりが神社近くで道を間違えてしまい、新たに発見した次第。

何年も登っているのに、まったく知りませんでした・・・
こちらも相当数駐められますが、到着した9時にはすでに満車状態。相変わらずのド人気の山です。
いつもの御門杉から東の宮を経て山頂までは1時間半くらいですが、毎回それでは能もないので、本日は猿投神社から城ヶ峰コース、武田道を使って山頂へ。下りは赤猿峠から何となく周回する予定を立ててスタートします。
といっても、朝のトイレの中でテキトーに決めたので、ノープランに近いですが・・・
駐車場から猿投神社までは5分程。神社脇を歩き、とりあえず御門杉方面へ。
ガイドマップと出かける寸前にダウンロードしたスマホマップを見ながら、城ヶ崎コースの取り付きをウロウロと探すものの、イマイチ見つからず。
その付近にな〜んとなく踏み跡っぽい感じが漂う場所があったので(「模範展示」という、訳の分からぬ標識の近く)、エイヤっと飛び込むものの・・・

しばらく進むとただの藪に。

地図も何もなければド初っぱなから道迷いを起こしそうな荒れ地。ただ、ここを登れば尾根道に出るはずなので、何とか登れそうな場所からガサガサと斜面を進み・・・
尾根道、城ヶ崎コース(たぶん)に合流。いきなりワイルドなスタートを切りました。

しばらくはなだらかなヤセ尾根を進むものの徐々にきつくなる勾配、歩き始めの1時間ほどはなかなかにシンドイ道。
猿投の山では珍しい梯子も。

広沢城跡。相変わらず昔の人は凄いところに城を建てるもんだなんて関心して、看板手前に伸びていた右側の道へ。

10分程で違う尾根に合流。ここが武田道のようですがまともな道標は見当たらず。自分もピンときてません。

代わりに木の根っこのところに方向を示す小さな木が置いてありました。

この道、道標は少ないものの、迷わないよう所々に手書き道標が散りばめられていて、非常に助かります。
何度も出てくる足場の悪い道をひと登りすると・・・

南西方面が見渡せるイイ感じの展望ポイント。

平野が続く広々とした景色なので面白味には欠けるものの、ここで一息つけました。
道は一旦林道をまたぎ・・・

登山道の真ん中にある休憩所に着くと、ここで武田道は終了。御門杉からの道に合流します。

ここからは登山者がワンサカ。

てことでこの分岐を左、途中から登山者が少ないであろう西の宮方面へ。

日本武尊の双子の兄、大碓命(オオウスノミコト)が祀られている西の宮。以前も紹介しました。

参道は結構しんどく・・


社殿の奥にあるお墓(左上)にお参りしてから登山道へ。

見晴らしのいい御船石に到着、直進して東の宮へ向かいかけるのですが、歩いている途中スマホマップにて、御船石あたりから山頂に近いカエル石あたりにワープできる道があるのに気付いて引き返すことに。
(ノープラン)
御船石の横、ここから左に入り・・・

ひと登りして東の宮からのルートに合流、すぐ近くにカエル石。

お子様が記念撮影チュウ・・・
後は歩き慣れたルートで山頂へ。いつも通り、ごった返しております。

眺めはまずまず。本日の天気はこれから下り坂ですが、とりあえず晴れていて何より。

軽く昼食をとり下山開始、向かう先は北歩道合流点。

途中にあった展望ポイント。

横には、その展望を味わい深い風景画で説明。オオタカも飛んでいてホッコリですが、中央アルプスの同定はあやふや感アリ。

眺めのいい北歩道合流点に到着、道なりに左へと進み・・・

歩きやすく明るい尾根道を下り続けて赤猿峠へ。

クマ、こんな里山にもにいるんです。(以前からいるとは聞いてましたが)

ここから広沢川方面へ。下り続けると沢沿いの道に変わり・・・

その沢が徐々に大きくなるにつれ、登山道も林道だったかのような道幅に。

それにしても岩の隆起がスゴく、渓流を歩いているみたい。

振り返って・・・
小さな滝発見。周囲に看板もないので無名滝かと思っていたら「血洗いの滝」という名前が付いていました。
(もうちょっと下ったところに記してあります)

物騒な名前ですが、由来は西の宮に祀られている大碓命が毒蛇にかまれた際、傷口から流れた血をここで洗い流したことだそう。
結局毒が回って絶命してしまいましたが・・・
滝から数分歩けば林道のような登山道はここで終了。と・・・

看板には「道路崩壊のため通行止め云々」。歩いてきた道は、やはり昔はちゃんとした林道だったようです。
舗装路を少し進むとこんな標識。

下ったところに二ツ釜の滝。小さいながらもシンメトリーに近い美しさが。

ここから遊歩道がスタート。沿って歩くと滝巡りもできるのでここはオススメ。

千鳥の滝や・・・

乙女の滝。確かに清廉な流れは乙女のよう。

他に白霧の滝、白菊の滝を含め、遊歩道沿いには名前のある滝が5つあり、先程の血洗の滝、さらに武田道登山口から比較的近いところにある広沢大滝を入れて「猿投七滝」と言うそうです。
遊歩道終わりにこんな場所。球状花崗岩、菊石とも言われる岩が見られる場所。

花崗岩の岩の上アチコチに菊の花のような断面を見ることができ、国の天然物にも指定されているシロモノ。
この岩を見ながらオバチャンたちが少女のようにキャッキャとはしゃいでいたので早々に立ち去り・・・

林道出合(菊石・猿投七滝遊歩道入口)に到着。

中央奥から歩いてきました
当初は写真右側に伸びる林道を歩き、御門杉(いつもの登山口)に戻るつもりだったのを予定変更。あと一つの滝を見るため、武田道登山口方面に舵を切ります。
(ノープランサイコー!)※
退屈で長い林道歩きを経て・・・

ゴールもそろそろかと思ったところに広沢大滝の看板が。ガードレールの裂け目から下りていくと・・・

見事な滝。流れは速いものの、滝壺が小さくスマートに着水。イイ感じです。

七滝踏破に気をよくしながら武田道登山口に到着。後は猿投山方面に進むだけ。

林道を離れ左の脇道へ。猿投神社へと通じるウォーキングコースともなっているため、迷わずに進めます。


のどかさを実感させるいい道、いい景色。
途中にあった、猿投里山案内の看板。絶滅危惧種のギフチョウもいるんだとか。熊もいたりとか、名古屋から近いのにスゴイですよ・・・

車道に合流。そこから2分程で・・・

猿投神社の神門に到着。時刻は14時を少し回ったところ。軽く歩くつもりで出かけたつもりがよく歩いたなと、少しだけ満足感。

猿投山はガイドマップだけでは分からないルートが網の目のようにあるので、また思い立ったときに来ようかと思います。
ところで前回登った三ヶ根山で、道を歩いていると醤油ラーメンの匂いがすると書きましたが、実はこの日もラーメン臭がプンプン。
この臭いの元、つい数日前にようやく分かりました。

ヒサカキ。これです。
昔、自分が住んでいた地元岐阜県では「シャシャキ」とも呼んでいた榊に似たような木。3月から4月にかけて花が咲き、その花が独特な香りを放つそうです。
知ったのはNHKラジオの「山カフェ」(知ってます?)でたまたま取り上げられたからですが、お供えなどで慣れ親しんだはずの木なのに、こんな香りを放つとは知りませんでした。
いったいこの香りにどんな虫が寄ってくるのか・・・腹を減らしたオッサンぐらいでしょうか。
人によっては沢庵、ガス、死臭(!)という表現もあるようですが、これもまた春の山の香りなんですね。
※文中、(ノープランサイコー!)とのたまっておりますが、山は計画的に登りましょう・・・
<行程>
第二駐車場(9:16)→城ヶ峰取付モドキ(9:32)→
城ヶ峰コース合流(9:38)→広沢城跡(9:52)→
武田道合流(10:07)→林道出合(10:33)→
武田道分岐(10:42)→西の宮社殿(11:02)→
御船石(11:17)→カエル石(11:28)→
山頂(11:37〜11:52)→
北歩道分岐(12:06)→赤猿峠(12:24)→
林道合流点(12:43)→七滝遊歩道入口(13:08)→
広沢大滝(13:30)→武田道登山口(13:41)→
猿投神社(14:08)→第二駐車場(14:13)
13年ぶりの鎌ヶ岳(2025.4.19)&、GWの猿投山(2025.4.27)
MAMMUT Sertig II Mid GTX 購入 & 猿投山。
体力測定的な本日の猿投山(2024.11.24)
宮路山と五井山へ(2024.9.23)
いつもの猿投山。(2024.9.16)
あいもかわらず猿投山。(2023.9.3)
MAMMUT Sertig II Mid GTX 購入 & 猿投山。
体力測定的な本日の猿投山(2024.11.24)
宮路山と五井山へ(2024.9.23)
いつもの猿投山。(2024.9.16)
あいもかわらず猿投山。(2023.9.3)