GW、雲取山と御岳山へ(2025.5.3〜4)
ご注意:相変わらず、とにかく内容がないのに長いだけなので、心してご覧ください・・・
2019年に閉鎖された奥多摩小屋の野営場が、今年の4月末に「五十人平野営場」として再開されたと知り、2018年以来3度目の雲取山テン泊登山へ。ついでに下山後、登山初心者および観光客に大人気な奥多摩の山、御岳山にも向かう予定。
登山前日「道の駅たばやま」にて車中泊し、翌日の5時半ごろに「小袖駐車場」へと到着するも・・・
すでに満車すら超えた状態の駐車場。せっかくの車中泊も意味なし。

それでも何とか停められる位置にムリムリ車を残し登山口へ。

6時20ごろスタート
本日のザックの重さ、先日の猿投山にて歩荷訓練の重さプラス、酒やら食料やらを追加しているので合計16〜7キロくらいはあるものの、最近のジョギング&筋力アップおかげですこぶる順調。途中の七ツ石小屋で大休止しても、メチャクチャ早くテン場に着くかも。

雲取山に初めて訪れたのは2014年。GWごろのテン場の暖かさ、そして目の前にそびえ立つ富士山を眺めながらの雰囲気は、名古屋辺りにはないロケーションで、これが3度も足を運ばせている理由だったりするものの、しかし最近は遠出の運転もしんどく、さすがに雲取山への遠征は最後にするつもりできたので、じっくり味わいながら登る予定が・・・
休憩ポイントの「マムシ岩」で小休止しながら、ソロ登山者の方との会話で・・・

「五十人平野営場で泊まるなんていいなぁ。僕は予約が取れなかったんで雲取山荘ですよ」
(・・・えっ、予約イルノ??)
以前は2回とも予約なんていらなかったのに、そんなはずはないはずなどと思いつつ、気持ちは急激に焦り始め、引きつり笑顔で会話を終え、気もそぞろで登山開始。
途中、下ってくる女性ソロ登山者に野営場の予約の件を聞くと、
「予約、イリマスヨ」「まあ管理人がいなければ大丈夫かもしれませんよ(ニヤリ)」
やはり、マジか・・・
わずかな期待は絶望へと変わるものの、この足で確認しないと納得がいかず、スピードアップして目的地へ。それでも七ツ石山には登っておこうととりあえず進路を七ツ石小屋へ。

当初はここで大休止の予定も、気がせいているため結局素通り。が、「気がせいている」のが徒となり、いつの間にか「ブナ坂」への迂回路に入ってしまい、七ツ石山には登らずじまいになるという、あるまじき痛恨のミス。
ブナ坂過ぎたたりから周囲が開け、素晴らしい景色が広がるものの・・・

写真も惰性ぎみに撮影しながらの早歩き。

おかげでザックの重さは頭の中から消え失せた状態でしたが・・・

テン場近くに新しくできた獣柵
登り始めて3時間15分の9時34分、五十人平野営場に到着。

横断幕の奥には新しい管理棟。ソーラーパネルも設置されている。

管理棟近くで作業している管理人らしき人に声をかけ、予約を知らなかった旨を話すも、本日ここは予約いっぱいで無理です、と取り付く島もなく断られ、ここまできて日帰りかと絶望に浸っていると・・・
「雲取山荘のテン場だったら予約いらないよ」「今から行けばまだ空いてると思うけど」
ここの管理人、実は雲取山荘の方。正直、雲取山荘の方がテン場の予約がいると下調べもせずに(勝手に)思っていたので、これは嬉しい誤算。
もちろん、この景色を見ながらテン泊したかったなどと思いつつ・・・

10時半、雲取山山頂に到着。

くもとりやま・2017m

山頂にてゆっくり過ごしたいものの、まずは幕営場所の確保をするため、15分ほど先にある雲取山荘まで一気に下り・・・

幕営完了。いい場所に張ることができました。

前室シワクチャ
幕営後は12時半頃再び山頂へ。先ほどまでクッキリと見えていた富士山も、すでにかすみ始め。

山頂脇に腰を下ろして、持ち込んだビールで一息。何だかんだいっても、景色がなによりも旨い肴。

雲取山荘へと戻る途中にある富田治三郎(鎌仙人)のレリーフにも立ち寄ったりしながら・・・

テントに到着。再び一息。

この後、さらに持ち込んだ焼酎、ウイスキー、そして缶ハイボールを購入し、半ばヘベレケになりながら18時半頃いつの間にか就寝。
朝。

昨日は飲みすぎたものの、特に疲れた感じもなく体調は問題ナシ。雲取山荘を5時20分ごろ出発し、御岳山へと向かうため急いで駐車場へと下山開始。


小雲取山には立ち寄りつつ
再び五十人平野営場。もう泊まることのないテン場よ、さらば・・・

雲取山荘から3時間チョイ、駐車場に到着した時刻は8時半ごろ。

駐車場の混み具合、さらにスゴい状態でビビる・・・
五十人平野営場に泊まっていれば、7時半には着いていたはずだったのになどと思いながら急いで御岳山へ。遅く行くと駐車場待ちの時間がエグいとのこと。
が、結局現地に到着したのは9時40分、ケーブルカー近くの駐車場に並ぶ車は大渋滞。誘導員の話だと、すでに2時間近く待つとのこと。

麓の駅からバスで上がる方法もあるもののすでに心は絶望の域、もう登山はあきらめて、帰路へ着こうとUターンして下っていくと・・・
途中にあった民間駐車場から1台が偶然にも出庫、絶望から天国へ、まさに奇跡。

1台1000円
名古屋からわざわざ遠征してきた1人のオッサンに、運を与えてくれる山、それが御岳山。
都合のよい解釈をしつつ・・・
結構傾斜のきつい車道を10分程登り歩くと、ケーブルカーの駅(滝本駅)に到着。

切符はSuicaやPASMOの交通系にも対応、さすが東京の山。

程なくケーブルカー到着。


御岳山は「おいぬ様」の山でもあるためか、車内にはペット(犬)連れの方もかなり多く、ケーブルカー上段には人のみ、下段にはペット連れと、分けて乗車をさせてくれます。
7分ほどで御岳山駅に到着。駅周辺は・・・



ケーブルカーから見えた景色は鬱蒼とした森だけだったため、スゴいギャップが。
それでも少し進めば、山っぽい道も。


が、散策路ぽいところが終わると、再び住宅地的な場所へ。


御岳ビジターセンター、地図など頂けます
多くの建物はほぼ宿坊らしいも、普通の民家にしか見えない建物が多く、こんな山の奥地に日常があることが非常に不思議。
さらに進むと「町場通り」と呼ばれる、食事やお土産で賑わう一角に。またお昼時ということもあり、食堂はどこもいっぱい。



山菜ざるそばを注文
町場通りを過ぎると武蔵御嶽神社へと続く鳥居が登場、ここから330段の階段を上り本殿へ。

5分ほどで一気に上がって本殿へ。

本殿写真、これしか撮ってませんでした

社務所
参拝者は長蛇の列、そして社務所も人が溢れ、並ぶことも我慢できなくなった年齢のオッサン、お参りも何もせずそのまま境内を散策し・・・

目標物を発見。見えにくいですが山頂標識です。

みたけさん・929m
標識の奥には奥宮遥拝所。実際は奥宮(奥ノ院)がある辺りしか見られず、奥宮自体の確認はできませんでした。

予定ではあそこまで歩くつもりでしたが、名古屋までの帰宅時刻を考えて取りやめ、かわりに長尾平という場所へ向かうことに。

何とも気持ちの良さそうな広場が目の前に。どうやらここ一帯が長尾平の模様。

ここで昼寝をするのも良し、弁当を食べるのも良し的な、穏やかな空気が流れていました。
そして広場から見る集落。天空の町はやはり異空間そのもの。

長尾平先端にある東屋にも立ち寄ります。


今回は武蔵御嶽神社と長尾平しか知ることができませんでしたが、この場所に来て思ったことは、御岳山というところは、日頃せわしなく日常を送る関東圏の人々のメンタルを整えるための憩いの場、遊び場であり、わざわざアウェイな東海圏の自分が来るところではないオーラを感じたと言うこと。うまく表現できませんが・・・
(大岳山まで出向くなど、徹底的に歩くのだったら別ですが)
ケーブルカー方面に戻る途中で立ち食いし・・・


玉こん、100円は良心的
帰りはケーブルカー使わず歩いて下山。途中走ったりもしながら、20分程で滝本駅に到着。

右側が下山路
時刻は13時少し前、20分程で下って滝本駅に到着。

駅構内のお土産売り場で地酒などを購入し、駐車場まで歩いてすべての工程を終了。
観光気分で終えることが出来た、とてもいい経験の御岳山、そして今年のGW登山でした。
ではまた。
2019年に閉鎖された奥多摩小屋の野営場が、今年の4月末に「五十人平野営場」として再開されたと知り、2018年以来3度目の雲取山テン泊登山へ。ついでに下山後、登山初心者および観光客に大人気な奥多摩の山、御岳山にも向かう予定。
登山前日「道の駅たばやま」にて車中泊し、翌日の5時半ごろに「小袖駐車場」へと到着するも・・・
すでに満車すら超えた状態の駐車場。せっかくの車中泊も意味なし。

それでも何とか停められる位置にムリムリ車を残し登山口へ。

6時20ごろスタート
本日のザックの重さ、先日の猿投山にて歩荷訓練の重さプラス、酒やら食料やらを追加しているので合計16〜7キロくらいはあるものの、最近のジョギング&筋力アップおかげですこぶる順調。途中の七ツ石小屋で大休止しても、メチャクチャ早くテン場に着くかも。

雲取山に初めて訪れたのは2014年。GWごろのテン場の暖かさ、そして目の前にそびえ立つ富士山を眺めながらの雰囲気は、名古屋辺りにはないロケーションで、これが3度も足を運ばせている理由だったりするものの、しかし最近は遠出の運転もしんどく、さすがに雲取山への遠征は最後にするつもりできたので、じっくり味わいながら登る予定が・・・
休憩ポイントの「マムシ岩」で小休止しながら、ソロ登山者の方との会話で・・・

「五十人平野営場で泊まるなんていいなぁ。僕は予約が取れなかったんで雲取山荘ですよ」
(・・・えっ、予約イルノ??)
以前は2回とも予約なんていらなかったのに、そんなはずはないはずなどと思いつつ、気持ちは急激に焦り始め、引きつり笑顔で会話を終え、気もそぞろで登山開始。
途中、下ってくる女性ソロ登山者に野営場の予約の件を聞くと、
「予約、イリマスヨ」「まあ管理人がいなければ大丈夫かもしれませんよ(ニヤリ)」
やはり、マジか・・・
わずかな期待は絶望へと変わるものの、この足で確認しないと納得がいかず、スピードアップして目的地へ。それでも七ツ石山には登っておこうととりあえず進路を七ツ石小屋へ。

当初はここで大休止の予定も、気がせいているため結局素通り。が、「気がせいている」のが徒となり、いつの間にか「ブナ坂」への迂回路に入ってしまい、七ツ石山には登らずじまいになるという、あるまじき痛恨のミス。
ブナ坂過ぎたたりから周囲が開け、素晴らしい景色が広がるものの・・・

写真も惰性ぎみに撮影しながらの早歩き。

おかげでザックの重さは頭の中から消え失せた状態でしたが・・・

テン場近くに新しくできた獣柵
登り始めて3時間15分の9時34分、五十人平野営場に到着。

横断幕の奥には新しい管理棟。ソーラーパネルも設置されている。

管理棟近くで作業している管理人らしき人に声をかけ、予約を知らなかった旨を話すも、本日ここは予約いっぱいで無理です、と取り付く島もなく断られ、ここまできて日帰りかと絶望に浸っていると・・・
「雲取山荘のテン場だったら予約いらないよ」「今から行けばまだ空いてると思うけど」
ここの管理人、実は雲取山荘の方。正直、雲取山荘の方がテン場の予約がいると下調べもせずに(勝手に)思っていたので、これは嬉しい誤算。
もちろん、この景色を見ながらテン泊したかったなどと思いつつ・・・

10時半、雲取山山頂に到着。

くもとりやま・2017m

山頂にてゆっくり過ごしたいものの、まずは幕営場所の確保をするため、15分ほど先にある雲取山荘まで一気に下り・・・

幕営完了。いい場所に張ることができました。

前室シワクチャ
幕営後は12時半頃再び山頂へ。先ほどまでクッキリと見えていた富士山も、すでにかすみ始め。

山頂脇に腰を下ろして、持ち込んだビールで一息。何だかんだいっても、景色がなによりも旨い肴。

雲取山荘へと戻る途中にある富田治三郎(鎌仙人)のレリーフにも立ち寄ったりしながら・・・

テントに到着。再び一息。

この後、さらに持ち込んだ焼酎、ウイスキー、そして缶ハイボールを購入し、半ばヘベレケになりながら18時半頃いつの間にか就寝。
朝。

昨日は飲みすぎたものの、特に疲れた感じもなく体調は問題ナシ。雲取山荘を5時20分ごろ出発し、御岳山へと向かうため急いで駐車場へと下山開始。


小雲取山には立ち寄りつつ
再び五十人平野営場。もう泊まることのないテン場よ、さらば・・・

雲取山荘から3時間チョイ、駐車場に到着した時刻は8時半ごろ。

駐車場の混み具合、さらにスゴい状態でビビる・・・
五十人平野営場に泊まっていれば、7時半には着いていたはずだったのになどと思いながら急いで御岳山へ。遅く行くと駐車場待ちの時間がエグいとのこと。
が、結局現地に到着したのは9時40分、ケーブルカー近くの駐車場に並ぶ車は大渋滞。誘導員の話だと、すでに2時間近く待つとのこと。

麓の駅からバスで上がる方法もあるもののすでに心は絶望の域、もう登山はあきらめて、帰路へ着こうとUターンして下っていくと・・・
途中にあった民間駐車場から1台が偶然にも出庫、絶望から天国へ、まさに奇跡。

1台1000円
名古屋からわざわざ遠征してきた1人のオッサンに、運を与えてくれる山、それが御岳山。
都合のよい解釈をしつつ・・・
結構傾斜のきつい車道を10分程登り歩くと、ケーブルカーの駅(滝本駅)に到着。

切符はSuicaやPASMOの交通系にも対応、さすが東京の山。

程なくケーブルカー到着。


御岳山は「おいぬ様」の山でもあるためか、車内にはペット(犬)連れの方もかなり多く、ケーブルカー上段には人のみ、下段にはペット連れと、分けて乗車をさせてくれます。
7分ほどで御岳山駅に到着。駅周辺は・・・



ケーブルカーから見えた景色は鬱蒼とした森だけだったため、スゴいギャップが。
それでも少し進めば、山っぽい道も。


が、散策路ぽいところが終わると、再び住宅地的な場所へ。


御岳ビジターセンター、地図など頂けます
多くの建物はほぼ宿坊らしいも、普通の民家にしか見えない建物が多く、こんな山の奥地に日常があることが非常に不思議。
さらに進むと「町場通り」と呼ばれる、食事やお土産で賑わう一角に。またお昼時ということもあり、食堂はどこもいっぱい。



山菜ざるそばを注文
町場通りを過ぎると武蔵御嶽神社へと続く鳥居が登場、ここから330段の階段を上り本殿へ。

5分ほどで一気に上がって本殿へ。

本殿写真、これしか撮ってませんでした

社務所
参拝者は長蛇の列、そして社務所も人が溢れ、並ぶことも我慢できなくなった年齢のオッサン、お参りも何もせずそのまま境内を散策し・・・

目標物を発見。見えにくいですが山頂標識です。

みたけさん・929m
標識の奥には奥宮遥拝所。実際は奥宮(奥ノ院)がある辺りしか見られず、奥宮自体の確認はできませんでした。

予定ではあそこまで歩くつもりでしたが、名古屋までの帰宅時刻を考えて取りやめ、かわりに長尾平という場所へ向かうことに。

何とも気持ちの良さそうな広場が目の前に。どうやらここ一帯が長尾平の模様。

ここで昼寝をするのも良し、弁当を食べるのも良し的な、穏やかな空気が流れていました。
そして広場から見る集落。天空の町はやはり異空間そのもの。

長尾平先端にある東屋にも立ち寄ります。


今回は武蔵御嶽神社と長尾平しか知ることができませんでしたが、この場所に来て思ったことは、御岳山というところは、日頃せわしなく日常を送る関東圏の人々のメンタルを整えるための憩いの場、遊び場であり、わざわざアウェイな東海圏の自分が来るところではないオーラを感じたと言うこと。うまく表現できませんが・・・
(大岳山まで出向くなど、徹底的に歩くのだったら別ですが)
ケーブルカー方面に戻る途中で立ち食いし・・・


玉こん、100円は良心的
帰りはケーブルカー使わず歩いて下山。途中走ったりもしながら、20分程で滝本駅に到着。

右側が下山路
時刻は13時少し前、20分程で下って滝本駅に到着。

駅構内のお土産売り場で地酒などを購入し、駐車場まで歩いてすべての工程を終了。
観光気分で終えることが出来た、とてもいい経験の御岳山、そして今年のGW登山でした。
ではまた。