これでいいのか・・・ふたたび大峰山脈・その2(2019.5.03〜05)
前回から引き続き、まだ奈良の大峰山系におります。
↑こちらが前回
昨日は大峰山脈周回を簡単に断念して元の場所で再び車中泊、日が変わった5月5日、同じ大峰山脈の山上ヶ岳を目指すために洞川集落の奥にある大橋茶屋の駐車場(たしか1,000円)に到着。
たぶん、山頂まで一番メジャーなルートです。

大橋茶屋のすぐ隣りには多くの石碑や墓が立っている大峯山寺の領域。


その先にある「女人結界門」。山上ヶ岳は信仰で守られた、日本でも珍しい「女人禁制の山」です。


6時20分、結界門をくぐり登山開始。しばらくは植林されたっぽい杉の中をゆっくりと歩き・・・

3〜40分程で「一本松茶屋」に到着。登山道はこの中を通っています。

茶屋というには誰もおらず、避難小屋的な雰囲気を醸し出す一本松茶屋。
その先、20分チョイで見えてきたのがお助け水(水場)。

今年の4月あたり、この祠に祀られていた役行者の菩薩像が盗まれたそう。
こういうことするヤツには天罰が下りますように・・・と心で祈願。

杉林も終わり稜線にでたところで現れた「洞辻茶屋」では数名の方が休憩中。登山道はここから所謂「大峯奥駈道」となります。

茶屋の裏側には厳つい不動尊像。いよいよ信仰の山に来た〜って感じ、醸し出しまくり。

他にも
こんな茶屋や・・・


こんなところも。

どちらも「だらにすけ丸」を扱っている発売元の出店的な休憩所のよう。
ちなみに、だらにすけ(陀羅尼助)とは胃腸薬で、うちら中部地方でいうところの「御嶽百草丸」とほぼほぼ同じものらしいです。(20粒まとめて飲むやつ)
先程の休憩所の裏手にある案内図。この図の通り左の道へ。

ここからしばらくは急な登り坂。地味に足に来る階段を上がり・・・

鎖場の「油こぼし」へ。

油がこぼれているようなツルッとした岩かと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
木段の上に見えるのは「鐘掛岩」。

写真に写っている展望台あたりから、修験者は岩のてっぺんを目指してクライムするそうです。
しかし、そんな無茶な修行とは無縁なユルい男たちは、後ろに回り込んだ先にあるハシゴを使っててっぺんを目指します。

見晴らし良好な岩の上。

次に目指したのが、有名な行場「西ノ覗」。テレビなんかでよく見る、体に太い縄を付けて上半身を岩から乗り出すあの場所。

下を覗くが、ただただオソロシイ・・・


自分なんぞ、縄でグルグル巻きにして安全確保してもやりませんが・・・
登山者の中には物好きも。

(物好きとかいってスイマセン・・・いや、物好きでしょ)
しばらく西ノ覗を堪能した後、いよいよ大峯山寺本堂近く。
宿坊のひしめく一帯を抜け、



山門をくぐった先に・・・

9時チョイ過ぎ、大峯山寺本堂に到着。山頂はすぐ先ですが、ここがほぼ山頂のようなものです。



5月、晴天の山頂は穏やかな明るさに包まれていましたが、その中でも何となく麓とは違うピリッとした空気が流れているような、いないような・・・
本堂内では、新しい天皇陛下が即位されたということで、今年の5月3日から9月23日まで秘仏の本尊がご開帳となっていました。

(写真では、ご本尊はぼかしてあります)
その天皇陛下、まだ皇太子だった平成2年にこの山に登られたということで、ご登頂の記念碑も建っておりました。

山上ヶ岳のてっぺんへはその裏手をひと登り。


眺めは最高。女人禁制の山ですが、なんとなく女性的。
南側、所謂「大峰山脈」側は見事な展望。手前が稲村ヶ岳、奥の一番高いところがたぶん弥山でしょうか。

笹っぱらの一番の高台、「湧出岩」という聖蹟付近に一等三角点があります。

山頂で昼食後、本堂に戻り、人生初の御朱印をいただきました。(お札も購入)
本堂を下り、宿坊を覗いたりして・・・


油こぼし手前で下山(迂回)ルートを使って進み、後はピストン下山。
お昼前には駐車場に到着しました。
同じ大峰山脈でも、山上ヶ岳は八経ヶ岳や弥山とは全く雰囲気の違う山。
すれ違うときも「よぅおまいり」「よぅまいり」など挨拶も独特で(八経ヶ岳は普通の挨拶)、はじめは戸惑っていましたが、実際口に出していって見ると、この山の通になったような気がします。
なにはともあれ、情けない登山となったこのゴールデンウィークも、山上ヶ岳を下りた頃にはすっかり忘れて「いい山だった」などと考えていた5月の自分でした。

御朱印です。
初めて頂いた御朱印も、9月現在まだこの一つのみ。
今後有名なお寺に行くことがあれば御朱印帳を持って行くつもりですが・・・
なんか御朱印って登山バッジと同じ、収集癖的な香りを感じますね。
<行程>
3日目
女人結界門(6:20)→洞辻茶屋(7:47)→
(8:42)西ノ覗(8:54)→大峯山寺本堂(9:09)→
〜お花畑〜宿坊 等(10:20)→洞辻茶屋(10:53)→
(11:52)女人結界門
2019/09/02
↑こちらが前回
昨日は大峰山脈周回を簡単に断念して元の場所で再び車中泊、日が変わった5月5日、同じ大峰山脈の山上ヶ岳を目指すために洞川集落の奥にある大橋茶屋の駐車場(たしか1,000円)に到着。
たぶん、山頂まで一番メジャーなルートです。
大橋茶屋のすぐ隣りには多くの石碑や墓が立っている大峯山寺の領域。
その先にある「女人結界門」。山上ヶ岳は信仰で守られた、日本でも珍しい「女人禁制の山」です。
6時20分、結界門をくぐり登山開始。しばらくは植林されたっぽい杉の中をゆっくりと歩き・・・
3〜40分程で「一本松茶屋」に到着。登山道はこの中を通っています。
茶屋というには誰もおらず、避難小屋的な雰囲気を醸し出す一本松茶屋。
その先、20分チョイで見えてきたのがお助け水(水場)。
今年の4月あたり、この祠に祀られていた役行者の菩薩像が盗まれたそう。
こういうことするヤツには天罰が下りますように・・・と心で祈願。
杉林も終わり稜線にでたところで現れた「洞辻茶屋」では数名の方が休憩中。登山道はここから所謂「大峯奥駈道」となります。
茶屋の裏側には厳つい不動尊像。いよいよ信仰の山に来た〜って感じ、醸し出しまくり。
他にも
こんな茶屋や・・・
こんなところも。
どちらも「だらにすけ丸」を扱っている発売元の出店的な休憩所のよう。
ちなみに、だらにすけ(陀羅尼助)とは胃腸薬で、うちら中部地方でいうところの「御嶽百草丸」とほぼほぼ同じものらしいです。(20粒まとめて飲むやつ)
先程の休憩所の裏手にある案内図。この図の通り左の道へ。
ここからしばらくは急な登り坂。地味に足に来る階段を上がり・・・
鎖場の「油こぼし」へ。
油がこぼれているようなツルッとした岩かと思っていましたが、そんなことはありませんでした。
木段の上に見えるのは「鐘掛岩」。
写真に写っている展望台あたりから、修験者は岩のてっぺんを目指してクライムするそうです。
しかし、そんな無茶な修行とは無縁なユルい男たちは、後ろに回り込んだ先にあるハシゴを使っててっぺんを目指します。
見晴らし良好な岩の上。
次に目指したのが、有名な行場「西ノ覗」。テレビなんかでよく見る、体に太い縄を付けて上半身を岩から乗り出すあの場所。
下を覗くが、ただただオソロシイ・・・
自分なんぞ、縄でグルグル巻きにして安全確保してもやりませんが・・・
登山者の中には物好きも。
(物好きとかいってスイマセン・・・いや、物好きでしょ)
しばらく西ノ覗を堪能した後、いよいよ大峯山寺本堂近く。
宿坊のひしめく一帯を抜け、
山門をくぐった先に・・・
9時チョイ過ぎ、大峯山寺本堂に到着。山頂はすぐ先ですが、ここがほぼ山頂のようなものです。
5月、晴天の山頂は穏やかな明るさに包まれていましたが、その中でも何となく麓とは違うピリッとした空気が流れているような、いないような・・・
本堂内では、新しい天皇陛下が即位されたということで、今年の5月3日から9月23日まで秘仏の本尊がご開帳となっていました。
(写真では、ご本尊はぼかしてあります)
その天皇陛下、まだ皇太子だった平成2年にこの山に登られたということで、ご登頂の記念碑も建っておりました。
山上ヶ岳のてっぺんへはその裏手をひと登り。
眺めは最高。女人禁制の山ですが、なんとなく女性的。
南側、所謂「大峰山脈」側は見事な展望。手前が稲村ヶ岳、奥の一番高いところがたぶん弥山でしょうか。
笹っぱらの一番の高台、「湧出岩」という聖蹟付近に一等三角点があります。
山頂で昼食後、本堂に戻り、人生初の御朱印をいただきました。(お札も購入)
本堂を下り、宿坊を覗いたりして・・・
油こぼし手前で下山(迂回)ルートを使って進み、後はピストン下山。
お昼前には駐車場に到着しました。
同じ大峰山脈でも、山上ヶ岳は八経ヶ岳や弥山とは全く雰囲気の違う山。
すれ違うときも「よぅおまいり」「よぅまいり」など挨拶も独特で(八経ヶ岳は普通の挨拶)、はじめは戸惑っていましたが、実際口に出していって見ると、この山の通になったような気がします。
なにはともあれ、情けない登山となったこのゴールデンウィークも、山上ヶ岳を下りた頃にはすっかり忘れて「いい山だった」などと考えていた5月の自分でした。
御朱印です。
初めて頂いた御朱印も、9月現在まだこの一つのみ。
今後有名なお寺に行くことがあれば御朱印帳を持って行くつもりですが・・・
なんか御朱印って登山バッジと同じ、収集癖的な香りを感じますね。
<行程>
3日目
女人結界門(6:20)→洞辻茶屋(7:47)→
(8:42)西ノ覗(8:54)→大峯山寺本堂(9:09)→
〜お花畑〜宿坊 等(10:20)→洞辻茶屋(10:53)→
(11:52)女人結界門
湖西の二百名山、武奈ヶ岳へ(2023.9.18)
GW前半戦、まずは関西の金剛山へ(2022.4.30)
今年5月の倶留尊山・チョロッと周回(2019.5.12)
これでいいのか・・・ふたたび大峰山脈・その1(2019.5.03〜05)
大峰山・八経ヶ岳へ〜大峯奥駈道を歩く(2018.09.23)
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これでいいのか・・・ふたたび大峰山脈・その1(2019.5.03〜05)
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