鞍掛峠開通、鈴北岳・御池岳へ (2014.11.30)
鈴鹿山脈の最高峰、1,247mの御池岳へ。
山頂付近の奥ノ平南東周辺はテーブルランドと呼ばれている見晴らしのいい場所があり、人気の高い山です。
ただしこのテーブルランド、ガスが出ると一転、まかれやすく遭難が相次ぐ場所だったりします。
・・・なんて、知ってるような感じで書いていますが、お初に登る山。
ルートとしては、三重と滋賀の県境にある国道306号、鞍掛峠辺りから入るのが一般的ですが・・・
2012年の9月、台風の影響で登山口のある鞍掛トンネルまでの三重県側の国道が封鎖。滋賀県側はトンネル付近まで通行可能でしたが回り込むのも大変なのでずっと行かずじまい。
南東の藤原岳辺りから入山して登頂することも可能なのですが、その年の2月と7月に遭難事故が起き、さらに心境的に行きづらくなっておりました。
と、前置きが長くなりましたが・・・
そんなこんなで月日は流れ今年の9月、ようやく鞍掛峠が開通、安定した天気の初冬を狙って登ってきました。
鞍掛トンネル近くの登山口駐車場に着いたのは9時ちょうど。この時点で駐車場は満車状態、ギリギリ停められそうなスペースに車を突っ込んでまずは一安心。後からくる車はどんどん路肩に駐車中。

駐車場自体は、30台ほど停められます。
駐車場内にある登山口先の登山ポストに登山届けを出して出発。
登山道に入るとすぐに九十九折りの急登が始まります。

道幅は細く谷川に傾いているのでちょっと嫌らしい道。
崩壊したような箇所もありちょっとした緊張を強いられつつ、20分程で鞍掛峠に到着。

指導標に従い、まずは御池岳方面にある鈴北岳へ。ここから先は気持ちのいい尾根道が続きます。

行く先の、こんもりとした山が鈴北岳。

ルート上にある鉄塔の下を通過。

この鉄塔を境に三重県側を中電、滋賀県側を関電が送電線の管理しているそうです。

葉を落とした木々のおかげで明るくて気持ちいい道ですが、夏場はこのあたりもヒルが一杯なんでしょーか・・・

気がつくと遠方には霊仙山とその右奥に伊吹山が顔を出していました。

鈴北岳はもうチョイ。


タテ谷分岐からほんのしばらくで・・・
まずは鈴北岳(1,182m)。

広々とした山頂、展望もバッチリ。

鞍掛トンネルに向かう滋賀県側の道もよく見えます。

次から次へと登山者が登ってくるものの、誰もあまり長居せずに御池岳を目指して立ち去るという・・・
悲しいかな御池岳通過点の山というイメージはぬぐえません。
鈴北岳から少し下ると、そこは「日本庭園」と呼ばれる場所。


手入れをしたような草原(この時期は枯れ草)と苔とがカルスト地形独特の岩と相まって、確かに庭園のような風情。
あちこちに付けられた道筋がしっかりしているので迷うこともありませんが・・・
ところどころに注意を促す表記あり。

もちろん、初めての山域は気を抜かずにしっかりと踏み跡を目印を確認しながら・・・
御池岳山頂。登り始めてから1時間40分で到着です。


山頂は丸山とも呼ばれております。
鈴鹿山脈最高峰、景色がいいと思いきや木々が多くて展望はイマイチ、とりあえずテーブルランドが広がる奥の平へ。


開放感満点、特に奥の平を示す看板辺りからはテーブルランドが一望。


南面の端はボタンブチと名付けられた場所。

ボタンブチとは「猪淵」で、猟師に追われたイノシシも追い詰められる程の淵、という意味だそうです。
確かに、ボタンブチの下をのぞき込むと、その断崖絶壁ぶりに足もすくみ気味に。

ボタンブチの西側には「天狗の鼻」。

あちらの方が絶壁感があるように見えます。
こんどは天狗の鼻から見るボタンブチ。

向こう側は確かに緩やかな感じがしますが、見える景色はボタンブチの方が上でした。
ホントに気持ちの良い場所ですが、確かにこの辺りでガスに巻かれたら方向を見失うかもしれません。
風も出てきたので、木々に囲まれた丸山山頂まで戻り食事とすることに。
どーでもいいことですが、本日はガス缶大処分DAYということで、大小合わせて3つ持ってきました。

が・・・残り少ないガス缶は吹き出るガスの威力があまりなく、さらに風が出てきたせいもあって・・・
コーヒー1杯のお湯160cc程度になんと20分もかかり、その後別にラーメン用のお湯を沸かしさらに20分。
ガスは何とか2缶は使い切ったものの・・・
湯わかしに40分以上とは、優雅すぎます・・・
そのうちに空もドンヨリ。

これ以上ゆっくりしていると体も動かなくなりそうなのでバタバタと下山開始。
帰りはピストンですが日本庭園はショートカット。
鈴北岳もショートカットするつもりも・・・思い直して立ち寄り、下りきる前に景色を楽しんできました。
途中走ったりしながらで、鞍掛峠まではあっという間。

峠からは細い登山道を慎重に下り・・・

御池岳の山頂から1時間10分で登山口まで帰ってきました。

昼食以外は今日も楽しい山行でした。
車で少し下れば三重県側のもう一つの登山口「コグルミ谷出合」。

ここも御池岳に向かう登山道として有名ですが、崩落のため現在通行止めらしいです。
(それでもこちら側へ下りる方がいましたが・・・)
自分は御池岳初心者なので無茶はしませんでしたが、皆さん自己責任で十分気をつけてお楽しみください。
<行程>
鞍掛トンネル三重県側登山口(9:06)→
鞍掛峠(9:26)→鈴北岳(10:14)→
御池岳・テーブルランド周辺(10:46〜12:27)→
鈴北岳(12:53)→鞍掛峠(13:25)→登山口
(13:38)
山頂付近の奥ノ平南東周辺はテーブルランドと呼ばれている見晴らしのいい場所があり、人気の高い山です。
ただしこのテーブルランド、ガスが出ると一転、まかれやすく遭難が相次ぐ場所だったりします。
・・・なんて、知ってるような感じで書いていますが、お初に登る山。
ルートとしては、三重と滋賀の県境にある国道306号、鞍掛峠辺りから入るのが一般的ですが・・・
2012年の9月、台風の影響で登山口のある鞍掛トンネルまでの三重県側の国道が封鎖。滋賀県側はトンネル付近まで通行可能でしたが回り込むのも大変なのでずっと行かずじまい。
南東の藤原岳辺りから入山して登頂することも可能なのですが、その年の2月と7月に遭難事故が起き、さらに心境的に行きづらくなっておりました。
と、前置きが長くなりましたが・・・
そんなこんなで月日は流れ今年の9月、ようやく鞍掛峠が開通、安定した天気の初冬を狙って登ってきました。
鞍掛トンネル近くの登山口駐車場に着いたのは9時ちょうど。この時点で駐車場は満車状態、ギリギリ停められそうなスペースに車を突っ込んでまずは一安心。後からくる車はどんどん路肩に駐車中。

駐車場自体は、30台ほど停められます。
駐車場内にある登山口先の登山ポストに登山届けを出して出発。
登山道に入るとすぐに九十九折りの急登が始まります。

道幅は細く谷川に傾いているのでちょっと嫌らしい道。
崩壊したような箇所もありちょっとした緊張を強いられつつ、20分程で鞍掛峠に到着。

指導標に従い、まずは御池岳方面にある鈴北岳へ。ここから先は気持ちのいい尾根道が続きます。

行く先の、こんもりとした山が鈴北岳。

ルート上にある鉄塔の下を通過。

この鉄塔を境に三重県側を中電、滋賀県側を関電が送電線の管理しているそうです。

葉を落とした木々のおかげで明るくて気持ちいい道ですが、夏場はこのあたりもヒルが一杯なんでしょーか・・・

気がつくと遠方には霊仙山とその右奥に伊吹山が顔を出していました。

鈴北岳はもうチョイ。


タテ谷分岐からほんのしばらくで・・・
まずは鈴北岳(1,182m)。

広々とした山頂、展望もバッチリ。

鞍掛トンネルに向かう滋賀県側の道もよく見えます。

次から次へと登山者が登ってくるものの、誰もあまり長居せずに御池岳を目指して立ち去るという・・・
悲しいかな御池岳通過点の山というイメージはぬぐえません。
鈴北岳から少し下ると、そこは「日本庭園」と呼ばれる場所。


手入れをしたような草原(この時期は枯れ草)と苔とがカルスト地形独特の岩と相まって、確かに庭園のような風情。
あちこちに付けられた道筋がしっかりしているので迷うこともありませんが・・・
ところどころに注意を促す表記あり。

もちろん、初めての山域は気を抜かずにしっかりと踏み跡を目印を確認しながら・・・
御池岳山頂。登り始めてから1時間40分で到着です。


山頂は丸山とも呼ばれております。
鈴鹿山脈最高峰、景色がいいと思いきや木々が多くて展望はイマイチ、とりあえずテーブルランドが広がる奥の平へ。


開放感満点、特に奥の平を示す看板辺りからはテーブルランドが一望。


南面の端はボタンブチと名付けられた場所。

ボタンブチとは「猪淵」で、猟師に追われたイノシシも追い詰められる程の淵、という意味だそうです。
確かに、ボタンブチの下をのぞき込むと、その断崖絶壁ぶりに足もすくみ気味に。

ボタンブチの西側には「天狗の鼻」。

あちらの方が絶壁感があるように見えます。
こんどは天狗の鼻から見るボタンブチ。

向こう側は確かに緩やかな感じがしますが、見える景色はボタンブチの方が上でした。
ホントに気持ちの良い場所ですが、確かにこの辺りでガスに巻かれたら方向を見失うかもしれません。
風も出てきたので、木々に囲まれた丸山山頂まで戻り食事とすることに。
どーでもいいことですが、本日はガス缶大処分DAYということで、大小合わせて3つ持ってきました。

が・・・残り少ないガス缶は吹き出るガスの威力があまりなく、さらに風が出てきたせいもあって・・・
コーヒー1杯のお湯160cc程度になんと20分もかかり、その後別にラーメン用のお湯を沸かしさらに20分。
ガスは何とか2缶は使い切ったものの・・・
湯わかしに40分以上とは、優雅すぎます・・・
そのうちに空もドンヨリ。

これ以上ゆっくりしていると体も動かなくなりそうなのでバタバタと下山開始。
帰りはピストンですが日本庭園はショートカット。
鈴北岳もショートカットするつもりも・・・思い直して立ち寄り、下りきる前に景色を楽しんできました。
途中走ったりしながらで、鞍掛峠まではあっという間。

峠からは細い登山道を慎重に下り・・・

御池岳の山頂から1時間10分で登山口まで帰ってきました。

昼食以外は今日も楽しい山行でした。
車で少し下れば三重県側のもう一つの登山口「コグルミ谷出合」。

ここも御池岳に向かう登山道として有名ですが、崩落のため現在通行止めらしいです。
(それでもこちら側へ下りる方がいましたが・・・)
自分は御池岳初心者なので無茶はしませんでしたが、皆さん自己責任で十分気をつけてお楽しみください。
<行程>
鞍掛トンネル三重県側登山口(9:06)→
鞍掛峠(9:26)→鈴北岳(10:14)→
御池岳・テーブルランド周辺(10:46〜12:27)→
鈴北岳(12:53)→鞍掛峠(13:25)→登山口
(13:38)
快晴の藤原岳へ(2025.1.26)
釈迦ヶ岳、中尾根登山口より周回(2024.11.04)
春の霊仙・モチのロンでフクジュソウ(2023.3.19)
またまた鈴鹿10座・滋賀の銚子ヶ口へ(2022.11.19)
鈴鹿10座・滋賀の天狗堂とサンヤリを歩く(2022.10.30)
鈴鹿山系、滋賀の日本コバを登る(2022.4.17)
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