扇沢からの縦走コース、針ノ木岳〜種池山荘へ(2017.08.13〜14)その1
天候不安定な今年のお盆休み、何処へ行っても期待でき無さそうなものの、それでも何とかなりそうな日程を選んで向かったのは針ノ木からの種池山荘までの縦走登山。
1日目は針ノ木小屋で幕営をし、蓮華岳をピストン。2日目は針ノ木岳からスバリ岳、新越山荘を経て種池山荘から柏原新道を一気に下る予定です。
前日は扇沢にて車中泊。予想通りの混雑ぶり、登山口からかなり離れた市営第2駐車場(無料)も、早朝には満車状態。
ここから歩いて20分程、扇沢駅に到着。6時前なのに「黒部立山アルペンルート」に出発する観光客ですでに長蛇の列。登山客は少なめ。
その左手、駅の賑わいとは無関係にひっそりとした針ノ木岳への登山口。係員に登山届を提出して5時40分に出発。
初めのうちは、幾度も舗装路を横切ったり徒渉したりしながら、なだらかに高度を上げます。
この日は意識的に歩く速度を落としているせいもあり(前日そこそこ眠れた事もあるが)すこぶる調子がよく、まずは難なく大沢小屋へ到着。(この先雪渓歩きがあるので、ここでアイゼンを借りることも出来ます)
大沢小屋から45分程で「針ノ木雪渓」到着。日本三大雪渓のひとつで楽しみですが、すでにかなり溶け始めていて、歩く距離は短くなっているとの事。
上部からは天然クーラーの涼しい風・・・も、この日は生暖かい風も混じっているようで、あまり爽快感を味わえず・・・
パックリと、クレバスも登場。
すれ違った方から、つい今しがた大きな音がして雪渓が崩落し、上にいた2名の登山者が落ちたことを聞きビックリ。
(この写真の左側)
自ら這い上がって事なきを得たようですが・・・オソロシヤ。
崩落の進んだ上部の雪渓へは途中でロープが張られて終了、高巻きを歩くよう指示が出されていました。
ロープの先、狭い谷の「ノド」と呼ばれる場所。確かにコレでは進めませぬ。
高巻き道は景色も良く、高山植物などが咲いており、それなりにいい感じの道。
雪渓が終わりレンゲ沢を歩く。途中とうとうと流れる沢があり、水を3L補給。この先の水場は小屋が近くなるので、水質的にはここで汲んだ方がいいかも。
ガス酷し・・・
レンゲ沢から九十九折りの急登を登り切れば針ノ木峠。針ノ木小屋もそこにあり、本日の幕営地。
大沢小屋から約3時間、最後の急登以外は非常に歩きやすく、扇沢からの標高差約1,100mながらも、ここ最近では一番楽な道程でした。
小屋で受付をしテントを張り終え昼食をとった後、水だけを持ってイザ「蓮華岳」へ。
といっても・・・
とんでもなく視界悪し。
ちゃんと踏み跡はあるもののガスに巻かれる可能性もあるので、気を抜かずに進みます。
周りにはチラホラとコマクサが。
蓮華岳はコマクサの山でも知られており、その名の通り、進むほどにピンク色が山肌にアクセントを添えておりました。
しかし人気のそのコマクサ、いつも思うが近くで見ると・・・
だいたいキタナイという・・・笑
近くにはミヤマリンドウも。こちらは瑞々しく、美しさが映えます。
のんびりと歩き、偽ピークを幾つか越えて・・・
視界なしの蓮華岳(2799m)に到着。
本来ここから北アルプスの雄姿が見られるはずだったが残念無念。
黄色い標識だけが後立山連峰を実感させてくれるという、冴えない山頂。
後続の登山者と30分程話し込み、天候の回復を狙うが見込みも無しく、徐々に体も冷えてきたので諦めて下山開始。
この日は降られることはなかったものの、一日中そんな空模様でした。
おきまりの1枚。
テン場は満員御礼。
前の日は、テン場の許容範囲を超えた70張で賑わったそう。幕営禁止の場所にも仕方なし、というような感じでありました。
更新時間がないので、その2へ続きます・・・
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