GW後半戦は奥秩父の百名山・両神山へ(2022.5.4〜5)

グルヤマ

2022年05月22日 00:00

GWの後半戦の山行は、群馬との県境に近い埼玉・奥秩父の百名山、両神山へ。

日帰りでも登れる山ですが本日はテン泊で。秩父側・日向大谷口の登山口からピストンでゆっくり登ります。


名古屋から中央道に乗り、高速料金を浮かすため岡谷で降り下道へ。その後「十石峠」「志賀坂峠」という、酷道好きの人にはよく知られている峠を走りきり、出発からおよそ8時間、グッタリ死にそうになりながら「道の駅 両神温泉薬師の湯」にて車中泊。


翌朝撮影

道の駅を6時出発。登山口付近の駐車スペースに止められたのは6時45分頃。




運良く停められましたが、ず〜〜っと下の方で町内ボランティアらしい方たちに「上の方はもういっぱいだよ」と満車宣言をされてたので、ただただラッキー。


駐車スペースから7分ほどで、登山口へと続くショートカット道が登場。一旦ここを登り・・・




車道の行き止まりにある両神山荘横の登山口の前へ。




時刻は7時20分近く、本日もノンビリ行きます。


登山口の両神山荘付近を振り返って


まずは目安となるポイントの「会所」までは多少のアップダウンや道幅の狭さはあるものの、全体的に道はなだらか。久しぶりにテント重装備を背負った気力・体力の乏しいオッサンには比較的優しい道のり。




狭すぎるところは鎖が設置されてます。




途中の七滝沢コースには通行禁止の表示。




何でも2019年の台風19号で登山道が崩落したとか。結構険しい道らしく、例え通行止めじゃなくても、テント背負ってちゃキビシイかも知れません。


すぐ近く、ちょっと下ったところが会所。登山口からここまでゆっくり歩いて40分、広場っぽくなっていて休憩するにはちょうどいい場所。が、調子に乗って休まずに先へ。




会所の目と鼻の先に一本橋。渡ったあたりから、徐々に角度を増し始める傾斜。




登山者はほぼほぼ日帰りでスタコラサッサ(ザ・昭和)と登っていきます。




ガンガン抜かれてますが、気にしません。

辛さの中にある気持ちよさ。そんなのが同時に味わえるのもテン泊登山の魅力これが大荷物を背負って登る理由でもあり、いわゆるSM的だったり・・・


コース途中、往復30分のところにある白藤の滝も台風の影響でルートがダメっぽい感じ。




ルートマップではここまでのCTは1時間半ほども、時計を見ると2時間近く経過。いつもの日帰り登山のような感覚でついつい休まず歩くという、重装備ではオススメしない歩き方をして返ってバテてしまったようで、周辺の広そうなスペースを見つけてようやく本日初の大休止。

こういう歩きかた、皆さんマネしないように・・・(するか)


小屋も近くなる頃、水場登場。




「弘法之井戸」と呼ばれる水場から常時流れ出す美味しい水。5リットルも上げなきゃよかった・・・


アフォ


その先、最後のちょっとした難関(高低差激しい根っこ階段)を過ぎ・・・




新緑の向こうに見えてきた清滝小屋。本日の宿泊地です。


写真、見づらいですが


小屋前へたどり着くその直前、左手を見ると平らな整地箇所。どうやらキャンプ指定地のようで・・・




先に確保をと、いつも満員御礼の指定地ばかり行っているクセが出てしまい、道なき道からあの場所へ強引に移動。


乙彼、ワシ・・・


ちなみに写真は先日買ったオスプレーのイーサー。早速使ってみましたが使用感はマズマズ。若干の横振られ感があり、ハーネス等でチョコチョコ調整はしましたが、特に問題ナシ。前に使っていたものは腰をしっかり合わせても、目的地に着くころは肩が辛かったことがありましたが、イーサーは腰・肩とうまく荷重が振り分けられているんじゃないかと思います。

一応レビューしておきました。超テキトウですが・・・


一息入れた後は幕営、昼メシ、そして小屋付近散策を。

清滝小屋。






スンゴイ立派ですが・・・これが現在、無人避難小屋。

2階建ての中も広々。






そのお隣、旧清滝小屋のようです。




休憩所に水場・・・


煮沸が必要のようです


その横にはキレイなトイレも。確か水洗でした。


左の建物


無人小屋になったその経緯は分かりませんが、営業されていた2008年7月から14年も経ってこのキレイさ。自分たち登山者が気持ちよく使わせてもらってる影で、誰かが手入れをされていると思うと、ホントに頭が下がる想いです。


ここにもいた火消しリス


ナンダカンダで2時間近く滞在。結局、サブザックを背負って清滝小屋と旧清滝小屋の間から山頂へと出発したのは12時過ぎ。


歩き始めてすぐのところに見えるのが、小屋の名前の由来となった清滝。




序盤は緩やか。荷も軽くって開放感を満喫。でも牛歩ですが・・・





標識には「産体尾根」と書かれていますが、ホントは「産泰尾根」が正解。




稜線へ上がるとロープ&鎖が多数なものの、どれも補助的な感じなので使わずとも登れます。








有名な逆さ文字標識。斜めにカットする方向を左右間違えたようですが、普通なら作り直すところをそのまま使う潔さ。「逆さでも分かる分かる!」なんて笑いながら設置してたかも。




ホントに危険な箇所にはちゃんと鉄製の階段があります。




清滝尾根からCT通りの55分で両神神社に到着。




ここの狛犬がオオカミなのは有名です。




すぐとなりには両神御嶽神社。こちらもオオカミ。




周辺には白井差(しらいざす)コース廃道の標識。




ちなみに現在の白井差「新道」は梵天尾根側にありますが、両神山に登る前にちょっと調べていたら、白井差コース(新道)にまつわる興味深い話が色々出てきました。案外こちらから登っても面白いかも知れません。

(内容はググるといろいろ出てきます)


山頂に近づくにつれ道は荒々しく・・・






そして山頂手前は、ガイドブックなど両神山の紹介でよく見る景色。




そこからひと登りで山頂の剣ヶ峰に到着です。


りょうかみさん・1723.3m


山頂手前は雑誌等で見るほど切り立ってもおらず、狭いだけで歩きやすい道でした。

加えて山頂も狭いです・・・




標識周り、ヒトだらけでなかなか撮れず。


悪気はありません


いい景色ですが、山座同定できませんでした・・・




あれは八ヶ岳かな、くらい。




もうちょっとゆっくり景色を眺めていたかったものの、山頂には14〜5名程のツアー登山客(女性のみ)が登ってきてことさら狭く、下山時の大渋滞に巻き込まれないためにも下山準備。人気の山ではシャーナシです。

ツアーガイドの「そろそろ下りますよ〜」の声に、慌てて下り出す登山者たち。




1時間弱でテン場に到着。さてこれから・・・




左からビール(3本)、ウイスキー(スキットル)、日本酒




これならイケる糖質ゼロ


ボカァ幸せだなぁ〜・・・





・・・てことで朝。本日は下るだけなのでノンビリと6時に起床。




荷物をまとめ、下る前にもう一度小屋裏の清滝へ。

上を見上げてみるも、滝と言うには寂しい流れ。中腹には仏像があり、そこまで鎖を使って登れるようですが、修験者用のものだと思います。


見上げた写真です


最後に小屋前のシャクナゲを写真に収めて下山。






後は来た道をグググっと下って1時間45分で登山口に到着。両神山荘にてバッジ購入&休憩をしてクルマへと戻りました。






で・・・

帰りも諏訪南ICまで下道・峠越えの長丁場、もちろん高速代を浮かすためだったんですが・・・



両神山の駐車場にてプロトレックを落とすという大失態を犯してしまい意気消沈のまま帰宅。何のために高速代を浮かしたんだか・・・

全然シメがよろしくないですが、以上、今年のGW山行でした。



在りし日のプロトレック。サヨナラ・・・



<行程>
[1日目]
駐車場(7:02)→両神山荘前登山口(7:16)→
会所(7:58)→清滝小屋(10:18〜12:08)→
両神神社(13:04)→両神山(13:33〜13:47)→
清滝小屋(14:41)
[2日目]
清滝小屋(9:00)→会所(10:12)→
両神山荘前登山口(10:45)→駐車場(11:02)

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