前回からの続きです。
甲武信ヶ岳・徳ちゃん〜雁坂峠周回あるき (2014.10.11〜12)・その1
朝5時前、10月半ばにもかかわらず2,400m付近とは思えないくらい暖かな夜を過ごして起床。
本日は破風山から雁坂峠経由で下るのであまりゆっくりもできず、早々に支度を調えて出発。
と言っても6時半近くですが・・・
まずは木賊山を巻いて破風山へ。
笹平にある破風山避難小屋まで高度を下げます。
樹林帯を抜け、賽の河原と呼ばれるザレ場のあたりは、見晴らしのよいビューポイント。
小屋からは景観がなかっただけにこれは嬉しい限り。雲海は朝のごほうびです。
甲武信小屋から約2時間で破風山避難小屋に到着。
中はキレイに片付けられていて、5〜6名は泊まれる広さと、土間には薪ストーブと燃料の薪も揃っていました。
小屋前のロケーションもなかなか、泊まってみたくなる避難小屋です。
ここから破風山まで、岩尾根をを登り返し・・・
8時、破風山(西破風山・2,317.7m)到着。
山頂は見晴らしもないのに、ここもやたらと多い山頂標識。
そして埼玉県のは・・・やっぱりゴツめ。
なだらかな稜線を歩き、約20分で東破風山到着。雁坂嶺までは軽いアップダウンの道のり。
立ち枯れた森の中を歩き、雁坂嶺(2,289.2m)へ。ここもスルー。
雁坂嶺からほどなく・・・
雁坂峠に到着。
日本三大峠の一つ、雁坂峠。選ばれる理由はよくわかりませんが・・・
景色がいいことはお墨付きです。
ここからちょっと寄り道を。駐車場方面とは一旦逆の道を進みます。
この雁坂峠、この下に走る雁坂トンネルができる1998年前までは車の通れない「開かずの国道」として国道140号に指定されていた道。
そして有名なのが、この近くにある雁坂小屋の脇に佇むトイレ・・・です。
旧国道140号、今の登山道の上を跨ぐようにしてトイレが設置されており、トイレの中を通過しないと歩けない道として通称「便所国道」と呼ばれ、廃道マニアにはたまらない場所のひとつ。
特に廃道マニアではありませんが、実は本日の楽しみの一つだったりします。
今朝、賽の河原で知り合った方が先に雁坂峠に着いていたのでその話をしてみると一緒に付き合ってくれるというので、ザックをデポし一緒に雁坂小屋へ向かいます。
このお方とは下山までご一緒いたしました・・・
10分ちょっとで雁坂小屋。
古き良き山小屋、といった佇まい。
近くで景色を撮っていた小屋番さんに山名同定していただきました。
今日は10時近くになっても雲海が残っていて素晴らしい眺め。
その雲海からポッコリと出ているのが両神山。遠くかすんだ先には至仏山や燧ヶ岳の尾瀬の嶺々。
景色を楽しんだ後は小屋前の登山道を歩き、早速トイレのあるところへ・・・
おお、ありましたよ。
う〜ん、感慨臭い・・・いや、感慨深いです。
朽ちかけたようなトイレも(失礼)紅葉の演出により風情ある建造物として写ります。
反対側から。小屋のすぐ近くです。
トイレから先へと続くのは、穏やかな登山道。
ついでに(これも失礼)雁坂小屋も拝見・・・
昭和の香りが残る、味のある佇まい。
小屋番さんも気さくな方で、これは泊まってみたくなります。
だいぶ長居をしてしまったので峠に引き返した後は、駐車場までノンストップ。
話しながら歩いたせいなのか、沢沿いの道は若干分かりにくいような気もしつつ・・・
途中で昨夜のすき焼きGUYたちに、すき焼きパワーで抜かされつつ・・・
ゆっくり歩いて13時近く、駐車場に到着。
最後まで付き合っていたただいたお兄さんに別れを告げ、巨峰を買って山梨にもサヨナラ。
充実した2日間でございました。
後から分かった事ですが・・・
雁坂小屋から東に延びる登山道沿いにトイレはありますが、実は小屋の北西に延びる道が旧国道140号で、トイレを跨ぐ道は黒岩道と言われ、旧国道ではないようです。
(どちらも現在の国道140号に繋がっていますが)
それでも道の真ん中にあるトイレは珍しいのですが、意外や意外でした・・・
<行程>
1日目(戸渡尾根コース)
道の駅みとみ(6:00)→徳ちゃん新道入口(6:33)→
近丸新道分岐(8:32)→木賊山(10:29)→
甲武信小屋(10:44〜11:30)→
甲武信ヶ岳(11:45〜)
2日目
甲武信小屋(6:20)→破風山避難小屋(7:24)→
破風山(8:00)→雁坂嶺(9:10)→
雁坂峠(9:35)→雁坂小屋(9:48〜10:25)→
雁坂峠(10:45〜11:08)→道の駅みとみ(12:57)