3連休の前半を使って、甲武信ヶ岳(2,475m)への1泊登山へ。
昨年末、日帰りで一度訪れたのですが、先日に降った雪のためラッセルがしんどく、戸渡尾根の途中で敗退してしまいました。
コースマップでは日帰り可能なのですが、そんな苦い思い出があるので、今回は余裕を持って1泊いたします。
巨大台風が接近中も、前半の土日は天気は良さそう。
仕事終わりの金曜、いつものごとくそのままクルマを走らせ、駐車場で利用させてもらう「道の駅みとみ」には深夜到着。
(名古屋からはホント遠いんです・・・)
6時ごろ駐車場を出発。見えてる山は木賊山(とくさやま・2,469m)でしょうか。
本日は西沢渓谷方面から徳ちゃん新道を登り、木賊山経由で甲武信岳へ。
甲武信小屋にてテン泊後の翌日は破風山、雁坂峠を経て戻る周回ルートを取ります。
歩いて10分弱で西沢渓谷入り口付近。入り口近くの無料駐車場も便利。
昨年はこちらに停めました。
徳ちゃん新道までは林道歩き。途中「近丸新道」登山口を過ぎ・・・
約30分程で西沢山荘に到着。山荘脇の「徳ちゃん新道」標識より登山道へ入ります。
傾斜はそこそこあるものの歩きやすい道。
紅葉はまだまだこれから。
途中から富士山も見え、テンションも上がります。
登山口より2時間で近丸新道との合流点に到着。積雪時の前回はここまで3時間以上もかかりました。
しっかり休憩を取りつつ、シャクナゲの多い戸渡尾根を、木賊山を目指してさらに登ります。
途中途中、抜けのいい場所から富士山を望める行程は、なかなかの贅沢さ。
戸渡尾根終了、分岐を左に折れ・・・
10時半、木賊山の山頂標識に到着。
木々に囲まれたルート脇の山頂。立ち止まらずにそのまま先へと進めば・・・
目の前に端正な出で立ちの甲武信ヶ岳が登場。
山梨側からだと、崩壊面がいいアクセントとなっています。
金峰、瑞牆、八ヶ岳など、甲武信ヶ岳の山頂で味わうべき山々もバッチリ見えていました。
コルに向かい、木賊山のザレ場を慎重に下ります。
振り返って。結構急でした・・・
ザレ場から森に入り少し登り返すと、本日の宿泊地、甲武信小屋に到着。
テン場は小屋の目の前、ちょっと下った場所に綺麗に整地されています。
時刻は11時前。早すぎたせいか先行者はまだ一人。
小屋での受付は14時から。場所をゆっくりと吟味し、時間をかけて我が家を完成。
ロケーションもいい感じで満足。
一息ついて甲武信ヶ岳の山頂へ。
カメラ片手に空荷で登り、15分ほどで甲武信ヶ岳山頂に到着。
毛木平からの登山者も多く、賑わう山頂。
毛木平からは最後の登りがなかなかシンドそう。
見渡せば文句なしの景観。
すぐ目の前の三宝山や木賊山から見えた山々の他、南アルプス、浅間山など、名だたる山々が目に飛び込んできます。
気になるのは・・・
周りの絶景に張り合うかの如く、ビックリするほどデカい山頂標識。
このデカい標識は埼玉県がおっ立てたシロモノ。
知ってるかと思いますが、甲武信ヶ岳は山梨、埼玉、長野の県境の山。それぞれの県が主張し合うように標識を掲げて、山頂は標識祭り。
行政面で標識を一つにするのは無理としても、もう少し「風情」というものが欲しいトコロ・・・
このくらいで充分かと・・・
とか言いつつも1時間ほど長居をし、十二分に満足して小屋へと引き返し・・・
至福の一杯。
うたた寝中の小屋番さんに声をかけるも「お金は料金箱(ただの段ボール)に入れてって」と、再びうたた寝・・・
自分は善意のカタマリだからいいものの、よく人を信じられるなぁと心配になります。
(お釣りも自分で取ります・・・)
この日は13時頃からテント組が少しずつ増え、17時までにはサイトはほぼ埋まったものの、比較的ゆったりとしたスペース取りで静かな賑わい。
夕食までは酒や読書やうたた寝で時間を過ごし、15時頃にクッカーを持って近くのテーブルへ。
テーブルにて知らないもの同士、スペースを分け合いながら、ツマミも分け合いながらのひとときは代えがたく・・・
と言ってもソロの自分はたいしたツマミはないのですが・・・
隣のお兄さん方はすき焼きスタート。
その豪華さに、周囲のみんなもカメラを持って集合。食に貪欲な皆さん・・・
飯も炊くよ!と、すき焼きGUY。
この後ダラダラと(酒まで分けていただき)18時半頃まで宴会。
素敵な一期一会の時間を過ごしました。
テント組はどこも就寝タイムでしたが、小屋の中ではまだまだなにやら怪しげな催し物が開かれているようで・・・
(2日目に続きます)