クルマからたったの1分、冬期解放小屋で1泊(2018.11.23〜24)

グルヤマ

2018年11月30日 14:38




今年の6月に泊まった小秀山。

山頂すぐ隣りにある秀峰舎は窓から御嶽も見える素晴らしい小屋で、小屋じまい(トイレが使えなくなるとか)になる前に宿泊目的で再び向かいました。


いつも使っている岐阜県側・乙女渓谷からのルートは、CTが意外と長く、前回は重荷で結構シンドイ思いをしたので、今回は一度歩いてみたかった長野県側からのルート、白川林道登山口から入ることに。

こちらのルートは山頂まで荷物が軽ければ1時間半ほどで着くルートだとかで、これならヘタレな自分でもラクに行けそう、なんて考えながら車を走らせていると・・・





大滝村を過ぎ、白川林道に入る手前でこの看板。


まさかと思ってさらに進むと通行止め・・・




時刻はすでに11時、これから泊まりで登れる山などなく意気消沈で帰路に着く途中・・・



そう言えば、この時間からでも向かえる小屋があるじゃないか!と、ハタと気付き、

向かった先は・・・


富士見台高原、萬岳荘でございました。




一度泊まってみたいと思っていた萬岳荘。そうです、車で来られる山小屋なんです。


今まで麓の神坂神社登山口からしか登ったことしかなく、車で来ている人を見るとウラヤマシイ気持ちが起きた時もあったのですが・・・

実際車で来てみると感動と後ろめたさが入り交じった気持ちに。何故なんでしょうね。


ちなみに11月20に小屋締めしたばかりの萬岳荘。現在は冬期解放小屋として1室のみ・1人1泊1000円で解放中。


13時半ごろ到着し、巨大ザックを背負い・・・車から徒歩1分かからず小屋へ到着。


テラスの床板は外してありました。




室内にはナント薪ストーブも。部屋代を払っているので使い放題と言うことです。






到着したとき、日帰り女性3人組が室内にて焼肉パーティーで盛り上がっていたので居場所がなく、取りあえず逃げるように山頂へ・・・








時刻は14時。この時間でも霧氷が残っているってことは、本日は相当冷え込んでいる様子。

山頂との途中には「神坂小屋」という名前の避難小屋もありますが、窓がガラスのままで、冬場にはあまり泊まりたくありません。






2棟並んで建っており、もう一つは「休憩室」の看板の通り、雨風をしのぐ程度の小屋。






ウロウロしながらも20分チョイで山頂に到着。








いつも通りの景色なんですが・・・相変わらずの絶景、素晴らしい眺め。

しかしこの日は寒さが影響したのか、人気の富士見台も人はまばらでした。


登ってきた分岐の反対側にある(名も無い?)丘陵地。直線に延びている道は神坂峠へと続き、更に恵那山に至ります。




その丘陵地の上にも道が付けられているので登ってみるものの、途中で行き止まり。




それでも、そこから見える富士見台の笹原はお見事。




有り余る時間の賜物、こんな感じでウロウロできるっていうのはホントに楽しいもんです。



小屋に戻ると焼肉3人組は下山した模様。本日の小屋泊はワタクシを含めて3名。

その1組(男女2名)は滋賀県からで、この山は初めての登山者。今から山頂に行ってきますと言うことで、その間、薪ストーブ係として部屋を暖めておくことに。

複雑なことが書いてある小難しい説明書を読んで、どーにかこーにか・・








どーだ! 見たか!!・・・と、誰もいない部屋でひとりご満悦。


その後もビールを飲みながらガンガン薪をくべ、部屋を快適温度以上にあげたりするものの・・・



時刻は17時半過ぎ。滋賀の2人が出ていったのは15時半で未だ戻らず。

山頂まで20分もかからないはず、空荷に近かった状態で出かけてる様だったし・・・



不安なことを考え出すとキリが無く、たまらず山頂へ。


18時近くはこの時期「ドップリ」と夜。




が・・・心配もつかの間、神坂小屋を過ぎた辺りで山頂から2つのヘッデンが仲良く下りてくる様子。


ああそーか、もしかして野暮だったのかも・・・と思い、そ〜っと小屋に戻るのでした。

(何を書いているんだか・・・)



21時頃、寝る前に夜景を見にうろつく酔っ払い1名・・・




中津川市の夜景、なかなかイイ感じです。


そう言えば、この辺りは環境省に選ばれた日本一星が綺麗に見える場所。

この日の夜は快晴で期待したのですが、月明かりが明るすぎて残念な星空に。

その代わり、ヘッデン無しでも余裕で歩ける夜でした。




・・・翌朝、ご来光を見るために寒空の山頂へ。


一晩中、煌々と輝いていた月も西の空に移り、主役を朝日に譲る準備中。




山頂に着くと、すでに3名ほどの登山者がご来光待ちしておりました。




御嶽、乗鞍がモルゲンロートに染まり・・・










橙色の光がそれまで凍えていた体を一気に温めるこの瞬間が、いつもたまりません。



なんて、一丁前に登ってきた登山者を気取っていますが・・・


この後小屋に戻りゆっくりと帰り支度。すぐ近くに駐めてあるクルマに2〜3往復して荷物を積み込み、チャチャっと下山。




ただ、小屋に寝に行っただけのような気がしてならない2日間でした。

(疲れてもないのに、寝付きは良かったようです・・・)




このあたりが富士見台です。ご参考までに・・・



<行程>
[1日目]
 萬岳荘駐車場(13:26)→(13:27)萬岳荘(14:01)→
(14:25)富士見台山頂(14:30)→(14:50)萬岳荘〈泊〉
[2日目]
 萬岳荘(6:01)→(6:22)富士見台山頂(6:50)→
(7:14)萬岳荘(8:06)→P


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