9月連休の最終日、二百名山の武奈ヶ岳へ。初探訪の山なので、一番メジャーな「比良御殿山ルート」を利用いたします。
名古屋から約3時間、琵琶湖の西側、葛川坊村町の「大津市市民部葛川市民センター」前に車を停めて9時頃スタート。
道路を渡り地主神社方面へ、その左にある赤い欄干の三宝橋を渡り、明王院を過ぎた辺りが登山口。
三宝橋
明王院
比良御殿山ルート登山口
しばらくは九十九折りの樹林帯を、ただ坦々と坦々と・・・
トリカブトの群落。秋を感じさせてくれますが、まだまだ麓近くは夏の名残の暑さ。
この辺りで出会ったオッチャンたち(親しみ)がおにやんま君を持っていたので話しかけると、正規品(?)とは違うモドキだそうで、お値段ナント格安の500円、しかもよく見るとおにやんま君よりもリアルな出来映え。
とは言っても初秋の山、虫たちの姿はまばら。装着するまでもなく(着けるのがハズカシイとのこともあって)袋にしまわれてしまいました。
(オッサンとトンボ、気持ちはワカリマス)
明け方まで雨が降っていたのか何となくシットリとした森の中。登りはじめはまだ曇っていたので良かったものの、途中から晴れ始めると周囲全体の空気がムッとしてさらに気温&不快指数は急上昇。
それでも「坦々作戦」が功を生じたのか、この夏道と冬道の分岐まで、予定よりも30分程早く到着。ここ最近では一番調子のいい状態かも。
分岐では迷うことなく夏道を使用。やっと一息入れられるご褒美のような平坦な道が続き・・・
ググッとひと登りして分岐の合流点。これで暗い樹林帯もオシマイ。
更にここからもうひと登りで、途中のピーク「御殿山」に到着。
ごてんやま・1097m
目の前にはようやく武奈ヶ岳の勇姿が。もうしばらくは登りがあるものの、山頂へと続く登山道も見えて、気持ちを奮い立たせてくれます。
御殿山から一旦下って「ワサビ峠」へ。
ここでは武奈ヶ岳山頂付近の周回ルートとして利用できる分岐点でもあります。
武奈ヶ岳の名前はブナの木が由来というほどブナが多い森でしたが、現在はこの標識にある「コヤマノ岳」一帯が「ブナの森」に相応しいとのこと。ガイドブックなんかでも武奈ヶ岳からの周回をオススメしたりしています。
ワサビ峠から少し進むと、道のテイストが岩稜チックに。こういうルートがあると、歩くテンションも自然とUP。
そのザレ場を登り切った先に間近に迫った山頂と、山頂まで続く気持ちのいい稜線が目の前に。
「おおお〜」っと思わずひとりでに感嘆の声が。
こんな景色を見せられると、冗談ではなく疲れが吹っ飛んだりするんですよね。
上の写真の、左の小さなピークより。鈴鹿でいうところの竜ヶ岳を思い起こさせてもくれます。
が、あそこが山頂かと思いきや・・・
登り切った先の更に向こうに続く道アリ。
最高点は更に、更に奥。
写真の左奥
っつうことで・・・
武奈ヶ岳、登頂であります。
ぶながだけ・1214m
山頂は360度の大パノラマ!と言いたいところですが、ちょっと雲多め。
特に琵琶湖方面は残念な景観でしたが・・・
それでも珍しく調子の良かった体調、予定より30分以上も早い登頂、そして気持ちいい稜線歩きと、しばらく味わうことのなかった充実した山歩きに、ただただ大満足。
9月中旬はまだまだ強い日差し。それでもユル〜く駆け抜ける風が心地よく、昼食後に草の上で少し眠ろうかと思ったものの、登頂した登山者で徐々ににぎわい始めた山頂。結局ゴロンと寝そべったのも数分、騒がしさに体を起こし、ノロノロと山頂を後に。
それでも30分程滞在しておりました
本日は山頂近くの分岐からコヤマノ岳へと周回するつもりで登ってきましたが・・・
先ほど歩いた気持ちの良い稜線をどうしてももう一度歩きたくなり今回は見送ることに。躊躇わずにピストンで下ります。
来た道を振り返って。また来るで!まぁいつになるかはわからんけど。
ぐっと下って樹林帯に。後は単調さが続き、辛抱との戦いを経て・・・
山頂から休むこと数回、2時間掛けて登山口に戻ってきました。
もう、腿パンパン。
それでも久しぶりに充実した山登りとなった武奈ヶ岳、天気も味方をしてくれて、キツイながらも好印象の山となりました。
沢登りもできる山だそうで、そんな道具を持ったグループも数名、関西圏で遊ぶには持って来いの、いい山域なんですね。
<行程>
駐車場(9:05)→比良御殿山ルート登山口(9:12)→
夏・冬道分岐(10:40)→夏・冬道合流(11:07)→
御殿山(11:27)→ワサビ峠(11:39)→
武奈ヶ岳(12:16〜12:45)→御殿山(13:22)→
夏・冬道分岐(13:33)→夏・冬道合流(13:56)→
登山口(14:52)