先日登った宇連山から三ツ瀬明神山を眺めていて久しぶりに登りたくなり、この日いそいそと出発。
三ツ瀬明神山はこのブログを始めてから2度ほど登っていますが、コース一番人気で自分も過去に何度か歩いている乳岩コースはまだ未記載。
ということで、せっかくなので本日は乳岩コースから登ります。
このコースの問題は・・・
駐車スペースが毎度毎度の満車状態。
林道沿いもご覧の通り・・・
乳岩峡コースの人気の秘密は、登山ルートというよりも、その途中にある鬼岩などにクライマーが集まるため。全国有数のフリークライミングのメッカとしても知られているそう。
車での到着時刻は10時過ぎ。遅立ちの自分には当然登山口周辺の空きスペースもあるわけ無し。
かなり下の方へ車を停め、10時20分ごろ登山口に到着。何かを養生している脇を通り、乳岩峡とかかれた看板の脇からスタート。
看板の奥は岩棚と宇連川の支流・乳岩川が織りなすチョットした景勝地。
登山道に入っても、しばらくは整備された階段や橋など峡谷らしい雰囲気を進みます。
何とも気持ちよく、写真を撮りながら久しぶりのルートを堪能。
乳岩への分岐。乳岩は非常にデカい岩で、洞窟や鍾乳石を見ながら一巡できるコース。
こちらは登山コースからは外れるので今回は寄らなかったのですが、しっかりした靴を履けば登山者以外でも歩けると思います。
ここでオッチャン登山者(自分よりも若そーな感じ)と立ち話。
オッチャン「・・・で、山頂に何時頃着く予定?」
自分「12時・・・半くらいかなぁ」
オッチャン「ははは、このペースじゃ、無理だわ」
自分「いや、それくらいを目指してね・・・」
オッチャン「ムリムリ、1時は過ぎるよwww」
自分「・・・まあ、自分のペースで登りますよ。じゃあお先」
と。
・・・
フ・ザ・ケ・ン・ナ! デスヨ!!
せっかく今まで気持ちよく歩いていたのに、先ほどの会話で心に火が付き、ワシワシとペースを上げるワシ・・・いや自分。
12時半に登ったろうじゃないデスカ!!!
・・・と言っても最近の自分、ほぼスピードが出ないカラダ。
ならばここでとっておきの秘技・・・「忍法・休まずの術」を使うことに。
ヌオオ〜っっと!!
ムムム、シンドイ・・・
鬼岩あたりを通過・・・
クライマーを横目でチラ見し、ずんずんと先へ。
急登を上り詰め、鬼岩乗越へ。すでに太股ヤバし。
マダマダアルヨ・・・
さらに・・・きた!胸突八丁!!
ここが一番シンドイ・・・
ハアハア・・・
ハアハア・・・
ハアハア・・・(コピペ)
登るペースは決して早くはないものの、胸突八丁でイケてる若者4人を抜かし・・・
胸突八丁ノ頭。20分で胸突八丁を脱出。忍法・休まずの術はまだ有効。
注)忍法・休まずの術は非常に危険ですのでマネしないように・・・
この辺りでようやく周囲の景色も。
ちょいと登って6合目、三ツ瀬コースとの分岐点。
一旦下ってしばらくはなだらかな道を歩き、少しだけ体力を回復。
ほぼ垂直の鎖場。
中高生くらいの子供が2人、スニーカーで下降中。2人とも鎖に振り回されてプチパニックになっておりました。
(それをただただ笑って見届けるワシ・・・)
その先「使わずノ鎖場」(勝手に命名)を登ったところで・・・
鎖場を使わずとも左からフツーに登れます
ずいぶん年配のオッチャンに捕まり長話。(失礼)
ここまであまり水分をとってないので、口がパサパサで上手くしゃべれませんでしたが・・・
話を聞いていると毎日登っているかのような、三ツ瀬の達人のご様子。
どこの里山にもこんな方、いらっしゃいます・・・
時刻は12時20分。ああ、間に合わない・・・けども、なんとか30分台には行けるだろーか。
見えてきたのは馬の背への階段。このルートのメインアトラクション。
眺めは・・・本日は気温が高くてヒジョーに残念。
先ほどの達人曰く、山頂は8度もあったそう・・・
9合目。
自分にとって、この岩の上が一番の休憩処。今日はここで昼飯を食べてから山頂を目指す予定をたてていたものの、目標タイムのためにここをパスしてそのまま山頂を目指すことに。
最後のひと登りで山頂に到着。
時刻は・・・惜しい!12時43分。
立ち話とかの時間を除けば30分台だったか・・・それでもドウダ、朝のオッチャンよ!
て・・・。
いったいワシは、、何と戦っているんだろう・・・
そう言えば先ほどの達人に「乳岩からだったらアレを見たかコレを見たか」と聞かれたものの、ガムシャラに歩いてきたので何も見てなかったりと、なんかいろいろ損してる気分に・・・
景色も虚ろ・・・
食事で混み合っている山頂から少し離れて昼食。
「人に踊らされるのがイヤでひとりで登ってんのになぁ」なんて考えていると・・・
せっかくの食事もたいして美味しくもなく・・・
さてと、下山しよ。
本日の下りは途中まで栃木沢コースを歩き、鬼岩乗越へと向かうルート。
勾配のある斜面を下りこの分岐へ。
地図では等高線の間隔が狭いので、久しぶりにストック頼み。
登りとは打って変わって、ノンビリ下ります。
ここは右へ。
足場はそんなに良くないものの、鎖場などの危険箇所もなく坦々と下れるので楽チン。
ただし登りで使うにはダラダラと続く長い坂がシンドイようで、すれ違う登山者の顔は皆んなバテきっておりました・・・
この作業小屋っぽいのが見えてきたら長い下りも一旦は終わり。ここから鬼岩乗越の近くまでは、最後の最後でチョットだけ登るものの、等高線の振り幅はほとんどナシ。
先ほどの作業小屋あたりから15分程で栃木沢コースとはお別れ。
さらに分岐を直進。
見えていない指導標には中道コース(国体山岳競技コース)と記載
途中、陽の当たる登山道にあった大岩。
その脇から景色が見えそうなので、チョロッとのぞきに行くと・・・
向こうに見える大きめの山。霞んではいるものの、あれは先週登った宇連山でしょうか。
山を見ながら今日をしばし振り返る自分。
何となく自分を見失い、イマイチ楽しめなかった今日の山歩きでしたが・・・
ゆったりと大きく広がった山塊を見ているうちにモヤモヤとしていた気持ちも何となく晴れ渡っていく気がして、本日一番心に残った時間となりました。
5分ほどで鬼岩乗越に到着。後は来たルートを1時間かけて戻りました。
ゴール付近。この時登山者より観光客がワンサカ。皆さん景観を楽しんでおりました。
ところで・・・
いつも混んでいる駐車場。路肩もビッシリな状態ですが、その駐車場内でこんな看板を帰りに発見。
自分が最後に登った7年前にはなかったハズ
今回は自分もこの看板に気付かず路肩に停めてしまいましたが、次回来るときは積極的に利用したいと思います。
<行程>
[登り・乳岩コース]
登山口(10:20)→乳岩一巡入口(10:32)→
鬼岩乗越(11:24)→胸突八丁(11:31)→
胸突八丁ノ頭(11:52)→6合目分岐(12:02)→
馬の背(12:32)→山頂(12:43)
[下り・栃木沢コース〜鬼岩乗越〜乳岩コース]
山頂(13:07)→栃木沢分岐(13:13)→
中道分岐(13:24)→乳岩方面分岐(14:00)→
鬼岩乗越(14:28)→乳岩入口(15:14)→
登山口(15:26)