GW、伊勢の朝熊ヶ岳へ(2023.5.5)

グルヤマ

2023年05月11日 20:06

いつもなら遠出山行をするGWも、先日かかったコロナのせいですっかり調子が狂ってしまい、今年は近場で一本のみ。

出かけたところは三重県は伊勢神宮近くの朝熊ヶ岳。

山頂近くには「お伊勢参らば朝熊をかけよ・・・」で有名な朝熊岳金剛證寺がある山で、かねてより行ってみたかったところでもあります。


てことで朝9時半過ぎ、朝熊岳道登山口の駐車場に到着。トイレもありなかなか立派。




駐車場奥にある登山口。まずはここから2.4km先の朝熊峠を目指します。




ちなみに朝熊ヶ岳は「合目」ではなく「町」表記。


この石柱は朝熊峠の二十二町まであります


と、意気揚々と登り始めては見たものの・・・




コロナのホテル療養を含めほぼ8日間寝たきり状態、その後の出勤ではたまりにたまった仕事のため、パソコン前にてこれまた監禁状態。


落ちきった体力のせいで歩き始めて数分でヘロヘロとなり、30分も持たずに途中のベンチで大休止。


道々、こんなベンチが結構あります


コロナ自体はたいしたことなかったのに(咳は今も残ってます)こんなにも引きずるハメになるとは思っても見ませんでした・・・



30分ほどで見えてきた小橋。




この橋の下には石段と線路の鉄骨。コレが有名な朝熊ヶ岳の登山鉄道・ケーブルカー跡。




大正14年の開業から太平洋戦争でレールを軍需品として供出する昭和19年まで運行していたケーブルカー。それでもレールの一部らしきものは残っていました。


橋の横にあった案内板


GWだからか、十一町と十二町、十八町目付近に鯉のぼり。何となく元気を貰った気になるも・・・








その先で再び大休止。嗚呼・・・




全く調子が上がらないまま、1時間半かけてようやく二十二町目の朝熊峠に到着。峠はちょっとした広場になっいて展望もあり。


CTでは1時間のようです


この辺り一帯は昔「とうふや(東風屋)」という旅館があったそうで、本館・別館・食堂の遺構(石垣)が残っています。




別館があった広場より伊勢湾方面


大正15年からはケーブルカー山上駅からとうふや旅館を経由して金剛證寺まで登山バスも走っていたというから、かなりの賑わいだったんだろうなと、過去に思いを馳せながら、またもや休息。


さて、山頂へと向かう前に、まずは朝熊ヶ岳の一等三角点へ。

こちらは山頂へ向かう反対方面にあった電波塔付近の林の中にありました。






一等三角点・478m


三角点の近くにあった八角柱の天測点。




同じようなものが三河の本宮山にもありますが・・・


本宮山山頂の天測点


天測点とは、むかし天文測量を実施するために設けられた基準点で、全国に48点設置されたそう。現在では測量方法が変わり使われていません。


朝熊峠に戻り、すぐ近くの登山道から山頂へ。




登山道のすぐ横には舗装路。こちらを歩いても山頂に行けます


しばらく進むと電波塔のある広場。この一帯が山頂のようです。



あさまがたけ・555m


広場の奥には金剛證寺八大龍王社の社務所。小さな池もありましたが・・・




眺めはイマイチ。草木が伸びきってせっかくの伊勢湾も隠れ気味。




山頂を後に、ここから金剛證寺へ。八大龍王社の裏手の道を下りGPSを頼りに進んでいくと・・・


一旦舗装路に出ます


案内板あり


案内板のすぐ横に見あった分かりづらい登山道を激下ると・・・




いきなり金剛證寺の奥之院に到着。奥之院の裏手から降りてきました。




奥之院といえば、ここから奥之院入口にあたる極楽門へと続く参道の間に立てられている巨大な「卒塔婆」が有名なのですが・・・

この奥之院にて、巨大卒塔婆のお値段(志納金)を発見。お値段は3万円から、一番デカいので50万円。


デカすぎて上手く撮れません


値段を知らなければ荘厳さを感じ取ることができるこの風景も、もはやお金の柱にしか見えません。




フムフム、これが50万、これが30万・・・


極楽門を出てそのまま下っていくと・・・


極楽門


金剛證寺の本堂に到着。かなりの観光客で賑わってましたが、登山者は見当たりませんでした。




この金剛證寺は臨済宗のお寺なのですが、本堂の奥には「天照大神」が祀られており、神仏習合のままとなっています。

残念ながらお社は非公開なので本堂に入っても見ることはできませんが、それでも堂内は御朱印を求める人の列で渋滞しておりました。(モチロン、自分も頂きました)








境内散策チュウ


帰りは先ほどの極楽門近くのこの鳥居から入り、先ほどの舗装路にあった案内板へと戻り・・・






先ほどの朝熊峠に到着。時刻は13時を回りましたが、ここで昼食をとった後下山いたしました。




広場近くに咲いていた野生の藤は圧巻


14時過ぎに下山完了。




この時間からも登る人たちがチョコチョコ。トレランも多いし、やっぱり人気の山なんですね。


ちなみに本日は令和5年5月5日、朝熊ヶ岳の標高は555mと偶然にも5並びでしたが、特別いいことはな〜んにも無く・・・

逆に、久しぶりに歩いたせいかアキレス腱を痛めて帰りました・・・(涙



<行程>
朝熊岳道登山口(9:50)→朝熊峠(11:08)→
朝熊ヶ岳三角点(11:22)→朝熊峠(11:31)→
山頂(11:47〜55)→案内板(11:57〜12:06)→
金剛證寺周辺(12:11〜12:52)→案内板(13:03)→
朝熊峠(13:13〜20)→登山口(14:08)

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