鈴鹿10座・滋賀の天狗堂とサンヤリを歩く(2022.10.30)

グルヤマ

2022年11月02日 11:30

本日は鈴鹿山系のひとつ、滋賀県の天狗堂と、ついでにその稜線上にあるサンヤリへ。

天狗堂はその山容から「鈴鹿富士」とも呼ばれているそうです。


先ずは道中にある道の駅「奥永源寺渓流の里」に立ち寄り、看板で予習。




今年の4月、日本コバへ向かった際にこの看板で知った「鈴鹿10座」。

以前よりあった「鈴鹿7マウンテン」と比べると、入道ヶ岳を除く6つの山が被っており、それに加えてイブネ、銚子ヶ口、日本コバ、天狗堂が入っています。

本日天狗堂に登れば残りはイブネと銚子ヶ口のみとなりますが・・・


10座制覇したら何かもらえるんでしょーか。(卑しさ)

ちなみに「阿智セブンサミット」などは、完登するとバッジがもらえますよ。(卑しさ×2)



・・・さて、道の駅あたりから20分チョイ北上し、君ヶ畑の集落へ。登山専用駐車場に車を停め9時半頃スタート。






君ヶ畑は「木地師」発祥の地だとか。木地師とはロクロなどを使い、椀などをつくる木工職人のことです。


茅葺きの名残が色濃く残る集落を抜け、登山口のある大皇器地祖神社へ。向かう途中にはバイオトイレもあります。




木地師の祖神、惟喬親王が祀られています


鳥居をくぐったすぐ脇が登山口。これまた滋賀県発祥の飛び出し坊やがお出迎え。




登りはじめからいきなり急登。稜線まではひたすらガマン。








下山時の安全を考えてか、コース上にはロープも多めに設置してあります。


稜線近くになると防鹿柵的な囲みがあり、そこからチョイひと登りで稜線に到着。登山口からここまで約30分、行動食でちょっと一息、体制を整えます。


ゼェゼェ言うとりますが・・・


ここから山頂までのCTは1時間ほど。そこそこのアップダウンはあったものの、稜線までの急登に比べればそれほどたいした道程ではありません。

気持ちヨカ道。






そう言えば今朝、通りすがった竜ヶ岳の登山口(宇賀渓キャンプ場)では駐車場の空き待ちでごった返してましたが、そんな登山日和でもユッタリ歩けるのは嬉しい限り。


鈴鹿的レスキューポイント


多少の登りも何のその。




って・・・




あ、いや・・・




シンドイわ・・・




とは言いつつ、音を上げる前に山頂に到着。登山口から1時間20分、本日は体調良好でナニヨリです。


てんぐどう・988m


天狗が描かれた味のある山頂標識。天狗堂は天狗の集う山だそう。




山頂はそれほど広くはなく、加えて見張らしもイマイチなので、この先の展望岩にてプチ休憩。




岩の上からの見晴らしサイコー。目の前には御池岳が、右には藤原岳がドドーン。




テーブルランド、ボタンブチもクッキリ。あっちもスゴい人数なんだろーな・・・と。




ちなみに展望岩へ向かう途中、登山道をそのまま進むと行き止まりとなりますが、行き止まった辺りの左手の岩の奥を見ると、道を見つけられると思います。


展望を堪能し、次の目的地のサンヤリへ。




天狗堂から激下りした後は・・・




サンヤリ直下まではなだらかな道のり。




振り返って天狗岳。なるほど鈴鹿富士って感じです。




道の途中、シャクナゲに覆われる場所も。見頃は5月頃でしょうか。




展望岩から歩き始めて40分弱、最後に現れた急登を登り切って山頂到着。




サンヤリ・958m


展望はナシ。


山頂標識の下「仏供(ぶく)さん山」とは、サンヤリの別名とか。




サンヤリという名前の由来はネットで色々調べても分からずじまいも、仏供さん山と言うからには、例えば天狗が集う天狗堂の山に向けてお供えをしていた山だったりとか何か意味がありそうな名前。勝手な予測ですが・・・

わざわざ来たのに何にもない場所だと思いサッサと天狗堂へと引き返すも・・・後で知りましたが、サンヤリ山頂よりもう少し先に行ったところに展望の利く場所があるようで、相変わらず詰めの甘い山行を繰り返しております。

それと、天狗堂に戻る途中のシャクナゲが多く生い茂る場所の中ほどにある「P924峰」と記された標識を見つけたら、戻るコースを外れている様なのでご注意を。


写真があるという事は・・・外れてます


再び天狗堂山頂に戻って軽く食事をした後は、御池林道方面から帰路へ。コースマップのCTだと林道まで1時間。時間が短いということは、それだけ激下りがあるという事です。










マーキングはしっかりしているので、見落とさなければ迷うこともないかと思いますが、途中マーキングしていた枝が折れて少しだけルートを外れてしまい、自分を追ってきた後続の登山者とともにルートを探すというチョッピリ危ういシーンもありつつ、それでもどうにかこうにか40分程で林道へ下りきり、本日の登山は無事終了。




後は林道を、軽く小走りも挟みながら、君ヶ畑集落を抜けて30分弱で駐車場へ。林道を含め、4時間チョイの山歩きでした。

今日の山行、御池岳は圧巻でしたが、山域のイメージとしてはよく歩く三河山域に似ており、鈴鹿らしからぬ山だった気がします。シャクナゲが咲く頃に登ればまたイメージが変わると思いますが、情報によれば結構ヒルが多いようで、ジョニーなどの対策が必要かと思います。



下山時の君ヶ畑集落。「ザ・ニッポンの原風景」ですね・・・


<行程>
登山観光駐車場(9:26)→大皇器地祖神社登山口(9:35)→
稜線出合(10:06)→天狗堂(10:55)→
展望岩(10:59)→サンヤリ(11:43)→
天狗堂(12:24〜35)→御池林道(13:16)→
君ヶ畑集落(13:33)→登山観光駐車場(13:43)

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