今年のGW、久しぶりの遠征登山は伊豆の百名山・天城山。
ルートは天城高原から天城山の万二郎岳(1299m)、万三郎岳(1406m)のピークを経て天城縦走路を歩き、そのまま天城峠の先の新天城トンネル方面に下山。
そこからバスで河津駅へ、さらに列車、バスを乗り継いでクルマを回収する計画。
CTはだいたい7時間ほど。天城峠のバスの最終時間は13時58分発ですが、余裕を持ってその一本前の13時03分に乗りたいところなので、6時には出立予定。
ということで登山口のある天城高原ゴルフ場・ハイカー専用駐車場にて前乗りの車中泊。車中泊は去年の秋以来です。
駐車場は結構広くトイレや靴洗い場も完備、さすが百名山。そして前乗りしてる方もチラホラ。縦走組でしょうか。
駐車場、翌朝は7〜8割方埋まっていました。
高原と言うだけあってクッソ寒く、早めに車中泊セッティングを済ませて早速の酒タイム。
ちなみに、ハスラーのシートは段差があるので、このようにクッションを置き、サーマレストと銀マットを敷いて寝心地解消しております。
もうチョイ工夫が必要です。
寝袋を忘れて焦ったものの、たまたま積んでいたペラペラ羽毛布団で事無きを得ましたが・・・
ダラダラと長い前置きはこの辺で。
翌朝、時間に余裕を持って5時15分頃出発。まずは天城山山頂の一つ、万二郎岳へ。
登山道は駐車場の向かい側。
最初は目覚めきっていないカラダを起こすため、焦らずゆっくりと。
15分チョイで四辻の分岐。右に進むとシャクナゲコース。万三郎岳から駐車場に戻る方が使う周回ルートとなっています。
ネットでよく見る「ひとり一石運動」の看板もここに。
何でも登山道整備のために使うようですが、そんなのは若い登山者に任せて、先へ先へ・・・
登山道は特に見どころも無いまま(失礼)、出発からほぼCTどおりの1時間で万二郎岳山頂到着。
山頂はほぼ木々に覆われているものの、南側の展望の一部が望め、風力発電がある山々の稜線の奥には相模湾も。
ここにヤングでイカした(昭和か)先行者がひとり。
自分と同じ縦走路を歩くのか聞いてみると「天城峠もいいけど、このまま風力発電機のある稜線を伝って相模湾まで歩き、稲取に出てもいいかな」と。マヂですか・・・
若さってスゴイな・・・というか、それよりも自分の時間の心配をしなければならないので先行者よりも先に出発。
(すぐに抜かれましたが)
10分程の場所にあった展望ポイント。万二郎岳と相模湾。
万三郎岳までの展望ポイントもそれほどないものの、まずまず整備された登山道。
アセビのトンネルやブナやシャクナゲなどを見ながらの、そこそこ気持ちのよい稜線歩きができますが・・・
まずまずとか、そこそことか、モヤッとした表現ばかりなのは・・・そんな感じの道、ということです。
万二郎岳から1時間ほどで万三郎岳の山頂。展望は・・・見ての通り。
知ってはいましたが・・・
輪切りの木を使った静岡県独自の山頂標識。南アルプスでもよく見るので、低山ながらも嬉しくなります。
山頂ではYouTuberの方が撮影真っ最中でございました。
彼です。
百名山に登るYouTubeチャンネルをやっているそうで、仕事も辞めて自らの退路を断った挑戦とか。
若さってスゴイな・・・(本日2度目)
オッサン、こーゆーのすぐ応援したくなってしまいます。最近、涙もろいし・・・
ていうか、近頃いろんな場所でYouTuberを見まかけますね。(翌日も道の駅でもお土産レポしてる撮影グループに遭遇)
そしていろんな情報をYouTubeで見て恩恵を受けている自分。
今さらながらスゴイ時代になりました。
さておき・・・
万三郎岳からちょっと進んだところで木々の間から本日初めての富士山がチラリ。
木々が邪魔。天気がいいだけにもったいない・・・
その先に分岐点。ここから天城山縦走路に突入し、八丁池から天城峠へと向かいます。
途中の小岳など軽い登りかえしはあるものの、基本的には下っていくので楽な道程ですが・・・
小岳(戸塚山)山頂
戸塚峠
白田峠
展望もなく、ちょっと丹頂・・・いや単調チック。(昭和か)
歩いているうちに、鈴鹿の山と勘違いしちゃいそうな雰囲気も漂っていて、伊豆まで遠征してる気がしない感じも・・・
万三郎岳を出て1時間50分、八丁池に到着。見た目にはフツー。
モリアオガエルの生息地としても知られ、神秘的な池を勝手に想像していたのですが・・・
ウーム・・・
池から10分程の場所に立派なトイレがあり、トイレの近くに見晴台があります。
八丁池と富士山。こうやって景色を眺めれば、池もいいアクセントかも。
非常にゆったりとした万三郎岳の雄姿。ブナも多かったので、一年中違った景色が見られる山なんでしょうね。
ここからさらに天城峠へと下っていきます。
ここを右に。
天城縦走路後半、明るい小径が続きます。
手前にアセビ、奥はドウダンツツジでしょうか。春ならではの淡い山肌。
数名の木々に言い寄られるヒメシャラ。ヤメテ〜!!って・・・頭の中も春です。
ヒメシャラをオネーチャンに擬人化しておりますが・・・
このあたり、ブナとヒメシャラばかり。見ていて飽きません。
大見分岐点は旧トンネル方面へ。大見分岐点からしばらくは激細な道幅もあるので、少しばかり注意が必要。
わさび沢付近には名前通り、幾段ものわさび田が。まだ時期じゃないのか耕作地はスカスカ、それでも初めてのわさび田に感動を覚えます。
調子よく歩いていたので意外と早く天城峠に着きそう。てことで天城峠のちょっと手前の休憩ベンチでランチを・・・
食事をしながらバスの時間を確認していると・・・お!
12時18分、天城峠から河津駅行きのバスが。
13時03分着の乗車を予定してましたが・・・1本速いバスに乗ることができれば、駐車場に2時間半も早く着けるんですよ。
現在時刻は11時15分あたり。どうにか間に合いそう!
少しペースを上げて・・・まずは天城峠。
ここから更に下り、下界のクルマのエンジン音が大きくなってきた辺り・・・
天城山隧道(旧天城トンネル)に到着。
右から下りてきました。
ちょっとした名所なのかかなりの観光客がウロウロ、賑やかな雰囲気の場所でございます。
左の、クルマとクルマの間を下っていき・・・
5分ちょっとで国道414号線に到着。ついに天城山縦走路が終了です。
このバスに乗り込み終点の「河津」駅へ。
河津駅からは踊り子10号で「伊東」まで向かい・・・
伊東駅から再びバスに乗り込み「天城高原ゴルフ場」へ。
そのゴルフ場に向かうバスの車中にて、万二郎岳で出会った若者と偶然遭遇。やはり八丁池から風力発電機が並ぶ三筋山遊歩道を歩ききり、伊豆稲取駅で電車に乗ったそう。かなりすっ飛ばしたようで下車後に足を引きずっておりましたが、メチャクチャ関心いたしました。
(若さって・・・)
出発前におさらいとして読んだ深田久弥氏の日本百名山によると、煙を吐く大島、伊豆七島、真正面の富士山、南アルプスが見える山として「天城山のいいことの一つは、見晴らしである」と書かれておりました・・・
確かに八丁池の見晴台からはチラッと富士山と、その左手には南アルプスが連なっていたものの、本日歩いたルートからでは見晴らしの良さは実感できず。
ウ〜ム、なんて唸って歩いておりましたが・・・
それもそのはずで、帰宅後もう一度読んでみると、深田氏のいう天城は遠笠山を始め、天城峠から西の猿山、長九郎山あたりまでの天城山脈をまとめて「天城」と記していたのでした。
また来ることがあったらそちらを歩いてみるか・・・なんて、来るかどうかなんて分かりませんが。
縄文之御神湯にて本日の汗を流し・・・
折角の伊豆、もう1本の山に登るため、道の駅にて車中泊に向かいました。
写真は翌日登る山でございます。
<行程>
登山口(5:13)→四辻(5:30)→万二郎岳(6:15)→
万三郎岳(7:13)→小岳(7:40)→戸塚峠(8:03)→
白田峠(8:33)→八丁池(9:12)→見晴台(9:26)→
大見分岐点(10:00)→向峠(11:00)→
途中休憩(11:13〜11:29)→天城峠(11:42)→
天城峠バス停(12:01)
天城峠(12:18発)→河津駅(13:02着・13:19発)→
伊東(14:02着・14:10発)→
天城高原ゴルフ場(15:05着)