一気に陽気が春っぽくなった3月アタマの土曜日、久し振りに岐阜県の山へ。
揖斐川町にある妙法ヶ岳(667m)に行ってきました。
まずは車で「谷汲山華厳寺」の駐車場(オフシーズンなので無料?)へ。
本日は華厳寺から山頂を越え、ここから北西にある「両界山横蔵寺」に下り、そこからコミュニティーバスでこの駐車場に戻って来ます。
参道をしばらく歩き、華厳寺境内へ・・・
まずはお参りを。
谷汲山華厳寺、名前ぐらいは聞いたことがあるので何となく有名な寺だろうと思っていたら、近畿2府4県と岐阜県に点在する「西国三十三所観音霊場」の第三十三番札所で、結願・満願のお寺として知られ、巡礼ツアーなども組まれているという、思ってた以上に立派な寺でありました。
798年に創建、戦乱の世、幾度となく焼失し、現在の姿は江戸時代に建立したものだそう。
(wikiより、です・・・)
お参り後は本堂左側の「笈摺(おいづる)堂」を横切り・・・
その先、満願堂への石段を登れば、そこが妙法ヶ岳への登山口。
ここから30分程掛けて奥ノ院を目指します。
ここが三十三番の最終札所と言うことからなのか(他の札所は知らないが)、奥ノ院まで道々、一番から三十三番すべての札所の寺名と観世音菩薩が奉納されており、その霊験新たな雰囲気に飲まれ、ついつい一体一体に手を合わせて登ったりしてみる。
まあ、もともと信心深くも無いので、後半はいい加減になってしまいましたが・・・
立派な奥ノ院に到着。
既にここまで、最近の運動不足のせいで既に足の裏が痛むという情けなさ。
さらに、この奥ノ院の先からは結構な坂がダラダラと続き、ジミ〜に堪える登りとなります。
水場らしき岩穴あり。(汲みません)
木段の段差がキツイ・・・
登山道は「東海自然歩道」なので整備されているものの、かえってそれが辛く感じる、××歳。
低山のくせにチキショー、と途中途中で太腿を叩きながらも・・・
登山口から1時間10分、妙法ヶ岳山頂にようやく到着。やはり運動不足は否めない類いのしんどさでした。
山頂は木々に囲まれ展望はないものの、陽はしっかりと差し込む程度の広さがあり、この日はそこそこ暖かく、とりあえず満足。
軽く食事を済ませた後、今度は「両界山横蔵寺」に下山。このまま尾根沿いを2時間ほど、北西に進みます。
ゆったりとした尾根道の途中、木々の間からチラチラと顔を出してくれる山は(たぶん)小津権現山。過去に一度登頂済み。
その後、幾つも現れるアップダウンをこなしつつも、主だったピークも無く、ただただ木々に覆われた東海自然歩道を黙々と歩く。
道々、このくらいの雪もアリ・・・
鹿でしょうか・・・
606.6mピークを過ぎて一旦林道に下り、すぐにまた登山道にイン。
そろそろ下山口、持ってきたコミュニティーバスの時刻表を確認。
なにせバスは1時間に1本すらないので、考えて歩かないと間が持たないわ慌てるわ、ということが起きてしまいます。
旧横蔵寺寺院跡、旧仁王門跡を通り過ぎ・・・
いこいの森の芝生広場を過ぎたあたりに横蔵寺が見え、本日のハイクも終了。
この「両界山横蔵寺」も歴史は古く、801年に比叡山延暦寺の本尊と1本分体薬師如来像をもって伝教大師が開山、こちらも戦国時代に焼き討ちにあったりして(先程の旧横蔵寺寺院跡)、江戸時代に山の下の現在地に移ったという、華厳寺と似たような境遇。
で、華厳寺が「西国三十三所観音霊場」の第三十三番札所なら、ここ横蔵寺は「西美濃三十三霊場」第一札所で、江戸時代に一度開場したものを昭和55年に再興し現在に至るという、チョッピリ観光目的も入った札所のようです。
後は揖斐川町コミュニティバス(名阪近鉄バス横蔵線)に揺られ、谷汲山(運賃100円)に到着し、無事に車を回収。
今回は山歩きよりも、寺巡りをしたような気分の1日でありました。
<行程>
谷汲山P(10:17)→登山口(10:32)→奥ノ院(11:05)→(11:41)
妙法ヶ岳(11:58)→606.6mピーク(12:45)→(13:53)横蔵寺→
(14:25)バス乗車(14:40)→(14:43)谷汲山P